幸せは円を描く:向社会的支出と幸福の間の正のフィードバックループの証拠
Happiness Runs in a Circular Motion: Evidence for a Positive Feedback Loop between Prosocial Spending and Happiness
L. Aknin, Elizabeth W. Dunn, M. Norton(2012)Journal of Happiness Studies, 13(2), 347–355
他人のためにお金を使うと幸せになり、幸せな人はまた他人のためにお金を使うという好循環があることを示した。
要旨根拠:抄録
他人のためにお金を使うこと(向社会的支出)と幸福の間に、互いに強め合うループがあるかを調べた研究である。参加者は、自分のため、または他人のために以前した買い物を思い出し、そのときの幸福感を報告した。その後、思いがけず得たお金を自分に使うか他人に使うかを選んだ。他人のための買い物を思い出した参加者は、思い出した直後に有意に幸せを感じていた。そして何より、幸せを感じている人ほど、臨時収入を他人のために使うことを選びやすかった。向社会的支出が幸福を高め、その幸福がさらに向社会的支出を促すという、持続的な幸福への一つの道筋を示す初めての証拠だとしている。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0465 Dunn(2008)の他者への支出が幸福を高めるという実験と、W0889 Isen & Levin(1972)のよい気分が援助を促すという実験を、正のフィードバック・ループとして結びつけた
- 後続・発展W1227 Dunn(2014)が向社会的支出研究を総括し、W1177 Layous(2012)は子どもの親切行動へ展開した
- W1096 Hui(2020)は向社会性と幸福の関連は全体として控えめと結論している
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 15本
- W0007 ポジティブ心理学におけるポジティブ感情の役割:拡張-形成理論 Fredrickson(2001) American Psychologist 主要400 被引用 15,016
- W0042 ポジティブ心理学の進展:介入の実証的検証 Seligman(2005) American Psychologist 主要400 被引用 5,621
- W0044 ポジティブ感情は何の役に立つのか Fredrickson(1998) Review of General Psychology 主要400 被引用 6,229
- W0072 主観的幸福の尺度:信頼性と構成概念妥当性の予備的検証 Lyubomirsky(1999) Social Indicators Research 主要400 被引用 4,087
- W0095 恵みを数えるか重荷を数えるか:日常生活における感謝と主観的幸福感の実験的検討 Emmons(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 3,378
- W0111 幸福の追求:持続的な変化の構造 Lyubomirsky(2005) Review of General Psychology 主要400 被引用 3,220
- W0465 他者のためにお金を使うと幸せになる Dunn(2008) Science 主要400 被引用 1,472
- W0474 幸福は確率的な現象である Lykken(1996) Psychological Science 主要400 被引用 1,641
- W0532 適応と幸福のセットポイントモデルの再検討――婚姻状態の変化への反応 Lucas(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 1,314
- W0535 失業は生活満足度のセットポイントを変える Lucas(2004) Psychology Science 主要400 被引用 1,272
- W0592 向社会的支出とウェルビーイング:心理的普遍性を示す比較文化的証拠 Aknin(2013) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 814
- W0889 よい気分が援助行動に及ぼす効果:クッキーと親切 Isen(1972) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 1,127
ほか 3 件
後続研究(この論文を引用している) 5本
- W1096 親切の報酬?向社会性とウェルビーイングの関連に関するメタ分析 Hui(2020) Psychological bulletin 主要400 被引用 315
- W1227 向社会的支出と幸福 Dunn(2014) Current Directions in Psychological Science 主要400 被引用 305
- W1050 職場におけるポジティブ感情 Diener(2020) Annual Review of Organizational Psychology and Organizational Behavior 被引用 325
- W1116 親切に基づく瞑想が健康とウェルビーイングに与える効果:系統的レビューとメタ分析 Galante(2014) Journal of Consulting and Clinical Psychology 被引用 370
- W1177 親切は大切:前思春期の子どもの向社会的行動を促すと仲間からの受容とウェルビーイングが高まる Layous(2012) PLoS ONE 被引用 385
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- 論文ページ
- https://doi.org/10.1007/S10902-011-9267-5
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- DOI
- 10.1007/S10902-011-9267-5
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 37.9 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 426(うち影響引用 17)・ OpenAlex 491
- 年あたり被引用
- 28.4
- FWCI
- 15.6(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.7%
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
- 主要400の選定
- 専門家判断(古典・定番)
- 注記
- 要旨の見直し(2026-10):オンライン公開は2011年、掲載号は2012年
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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