世界の論文 ・ B05 感謝 ・ W0629
ありがとう 理論
見つけ、思い出させ、結びつける:日常の人間関係における感謝の機能
Find, Remind, and Bind: The Functions of Gratitude in Everyday Relationships
S. Algoe(2012)Social and Personality Psychology Compass, 6(6), 455–469
ひとことで
感謝のfind-remind-bind理論
感謝は応答的な相手を見つけ、その存在を思い出させ、関係を強める進化的機能をもつという「find-remind-and-bind理論」を提唱・整理した。
要旨根拠:抄録
感謝への関心は歴史的に社会的交換(=恩と返礼のやり取り)での役割に向けられてきたが、新しい証拠はより重要な役割を示唆している。本論文は、感謝というポジティブ感情が応答的な相手との関係を強化するという進化的機能をもつとするfind-remind-and-bind理論を詳しく説明する。まず従来の経済的な感謝モデルを整理し、本理論の独自性を明らかにしたうえで、蓄積されつつある実証知見をこの観点から概観した。さらに理論が研究方法や仮説検証にどう関わるかを論じた。感謝は共同的な関係規範を知らせ、恩恵の受け手と与え手の間で互いに応答し合う好循環を生む仕組みと考えられる。日々接する最も大切な人間関係の形成・維持に感謝が重要であることを示す理論的基盤となっている。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 12本
- W0007 ポジティブ心理学におけるポジティブ感情の役割:拡張-形成理論 Fredrickson(2001) American Psychologist 主要400 被引用 15,016
- W0044 ポジティブ感情は何の役に立つのか Fredrickson(1998) Review of General Psychology 主要400 被引用 6,229
- W2331 社会的ネットワーク、宿主抵抗力、死亡率――アラメダ郡住民の9年間追跡研究 Berkman(1979) American Journal of Epidemiology 主要400 被引用 5,297
- W0192 感謝とウェルビーイング:レビューと理論的統合 Wood(2010) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 1,979
- W0253 ソーシャルサポートと生理的過程の関係:基盤となるメカニズムと健康への含意に重点を置いたレビュー Uchino(1996) Psychological bulletin 被引用 2,870
- W0381 感謝は道徳的感情か McCullough(2001) Psychological bulletin 被引用 1,677
- W0643 少しの「ありがとう」が大きな効果を生む:感謝の表明が向社会的行動を動機づける理由の説明 Grant(2010) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 826
- W0645 卓越した行為を目撃すること:高揚感、感謝、賞賛という「他者を称える」感情 Algoe(2009) The Journal of Positive Psychology 被引用 1,372
- W0656 社会的支援、ストレス、抑うつの発達における感謝の役割——2つの縦断研究 Wood(2008) Journal of Research in Personality 被引用 819
- W0768 感謝と向社会的行動 Bartlett(2006) Psychological Science 被引用 1,165
- W0924 互恵性を超えて:日常生活における感謝と人間関係 Algoe(2008) Emotion 被引用 572
- W1044 小さなことこそ大切:日常の感謝は恋愛関係の「追加接種(ブースター)」になる Algoe(2010) Personal Relationships 被引用 441
後続研究(この論文を引用している) 4本
- W0243 ポジティブ感情は拡張し、形成する Kok(2012) Advances in experimental social psychology 主要400 被引用 1,618
- W1054 感謝は向社会性を高めるか?:メタ分析的レビュー Ma(2017) Psychological bulletin 被引用 367
- W1348 自然の中の畏敬は癒す:退役軍人、困難を抱える若者、大学生からの証拠 Anderson(2018) Emotion 被引用 179
- W1434 今ここにいて、感謝する:マインドフルネス・感謝・従業員の援助行動に関する複数研究による検討 Sawyer(2021) Journal of Applied Psychology 被引用 119
読む・引用する
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- https://doi.org/10.1111/J.1751-9004.2012.00439.X
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- DOI
- 10.1111/J.1751-9004.2012.00439.X
文献表記(APA第7版)
Algoe, S. B. (2012). Find, Remind, and Bind: The Functions of Gratitude in Everyday Relationships. Social and Personality Psychology Compass, 6(6), 455–469. https://doi.org/10.1111/j.1751-9004.2012.00439.x
影響力の指標
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- 被引用数
- Semantic Scholar 724(うち影響引用 80)・ OpenAlex 808
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- FWCI
- 19.6(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.4%
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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