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ポジティブ感情は何の役に立つのか

What Good Are Positive Emotions?

B. Fredrickson(1998)Review of General Psychology, 2(3), 300–319

ひとことで
拡張-形成理論の提唱

ポジティブ感情が思考と行動の幅を広げ、長期的な資源を築くという拡張-形成理論を提唱した。

要旨根拠:抄録

ポジティブ感情は、特定の行動傾向(逃げる、戦うなど)と結びつけて説明する従来の感情モデルにうまく当てはまらないという問題から論文は始まる。そこで著者は、喜び、興味、満足、愛といったポジティブ感情の形と機能を説明する新たなモデルを提案した。このモデルによれば、ポジティブ感情はその瞬間の思考-行動レパートリー(=頭に浮かぶ考えや取りうる行動の幅)を広げ、その結果として身体的・知的・社会的な資源を築いていく。この拡張-形成モデルを支持する実証的証拠がレビューされた。感情調整や健康増進への含意も論じられ、ポジティブ心理学の中核理論の一つとなった。

関係メモ——この研究のその後

  • 後続・発展W0007 Fredrickson(2001)が拡張-形成理論として定式化し、W0112 Fredrickson & Branigan(2005)が注意と思考-行動レパートリーの拡張を実験で示し、W0177 Fredrickson(2008)が慈悲の瞑想によるポジティブ感情の増加が個人資源を築くことを示した
  • 先行・基盤W0275 Isen(1987)のポジティブ感情が創造的問題解決を促すという知見に依拠した
  • 論争接近動機の強いポジティブ感情(欲求など)はむしろ注意を狭めるとの反論(一覧外:Gable & Harmon-Jones, 2008)があり、拡張効果は感情の種類に限定されると修正されつつある

反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。

研究のつながり

この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。

先行研究(この論文が引用している) 9本

後続研究(この論文を引用している) 15本

ほか 3 件

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論文ページ
https://doi.org/10.1037/1089-2680.2.3.300
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DOI
10.1037/1089-2680.2.3.300

文献表記(APA第7版)

Fredrickson, B. L. (1998). What Good Are Positive Emotions? Review of General Psychology, 2(3), 300–319. https://doi.org/10.1037/1089-2680.2.3.300

影響力の指標

著名度スコア
96.9 / 100 スコアとは
被引用数
Semantic Scholar 6,229(うち影響引用 599)・ OpenAlex 5,684
年あたり被引用
214.8
FWCI
34.5(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
同年同分野で
上位 0.1%未満
分野(OpenAlex)
Psychological Well-being and Life Satisfaction
主要400の選定
著名度スコア上位(概念・年代枠内)

被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。

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データ提供元:Semantic Scholar(Allen Institute for AI)、OpenAlex(OurResearch)、J-STAGE(JST)、Crossref
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