事業所単位における従業員満足・従業員エンゲージメントと事業成果の関係:メタ分析
Business-unit-level relationship between employee satisfaction, employee engagement, and business outcomes: a meta-analysis.
James K. Harter, F. Schmidt, Theodore L. Hayes(2002)Journal of Applied Psychology, 87(2), 268–279
事業所単位の従業員満足・エンゲージメントが顧客満足・生産性・利益・離職・事故と一般化可能な関連をもつことを示した。
要旨根拠:抄録
36社の7939の事業単位のデータを用いて、事業単位レベルでの従業員の満足・エンゲージメントと、顧客満足、生産性、利益、従業員の離職、事故といった事業成果との関係をメタ分析で調べた研究である。その結果、事業単位レベルの従業員の満足・エンゲージメントとこれらの事業成果の間には、実務的にも大きな価値をもつほどの、一般化可能な関連が見いだされた。著者らは、従業員の満足を高める経営慣行の変化が、利益を含む事業単位の成果を高める可能性があることを示唆している。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W2347 Judge(2001)の個人レベルの職務満足—成績メタ分析と並ぶ土台で、本論文はそれを事業所単位に拡張した
- 後続・発展W2354 Harter(2010)が縦断データで満足・エンゲージメント→業績の因果方向を示し、W2350 Edmans(2012)が企業価値へ、W2351 Bellet(2024)が週次パネルの生産性へと議論を広げた
- 再現・検証W2353 Böckerman(2012)とW2355 DiMaria(2019)が欧州データで満足・幸福と生産性の関連を再現した
- 論争W2356 Tenney(2016)はポジティビティの効果が条件付きで未解明の点も多いと限定した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
この論文が出てくる研究の系譜
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 2本
- W2347 職務満足と職務成績の関係:質的・量的レビュー Judge(2001) Psychological bulletin 主要400 被引用 5,099
- W0980 職務特性と職務関与・満足・内発的動機づけの関係 Lawler(1970) Journal of Applied Psychology 被引用 932
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0008 仕事の要求度-資源モデル:最新の到達点 Bakker(2007) Journal of Managerial Psychology 主要400 被引用 13,007
- W0033 職務エンゲージメントの先行要因と結果 Saks(2006) Journal of Managerial Psychology 主要400 被引用 5,997
- W0084 ワーク・エンゲージメント:数量的レビューと課題遂行・文脈的業績との関係の検証 Christian(2011) Personnel Psychology 主要400 被引用 2,996
- W0121 ポジティブ組織行動の必要性と意味 Luthans(2002) Journal of Organizational Behavior 主要400 被引用 3,073
- W0444 主観的ウェルビーイング科学の進展と未解決の問い Diener(2018) Collabra: Psychology 主要400 被引用 946
- W0059 職務エンゲージメント:その先行要因と職務業績への効果 Rich(2010) Academy of Management Journal 被引用 3,944
- W0087 仕事の要求と資源をエンゲージメントとバーンアウトに結びつける:理論の拡張とメタ分析による検証 Crawford(2010) Journal of Applied Psychology 被引用 2,949
- W0115 バーンアウトとワーク・エンゲイジメント:JD-Rアプローチ Bakker(2014) Annual Review of Organizational Psychology and Organizational Behavior 被引用 2,397
- W0215 仕事の資源は、特に仕事の要求が高いときにワーク・エンゲージメントを高める Bakker(2007) Journal of Educational Psychology 被引用 2,169
- W0219 仕事の要求度と資源の変化はバーンアウト、ワーク・エンゲージメント、疾病欠勤をどう予測するか Schaufeli(2009) Journal of Organizational Behavior 被引用 2,178
- W0227 バーンアウト:35年の研究と実践 Schaufeli(2009) Career Development International 被引用 1,992
- W0272 職場におけるポジティブ組織行動 Youssef(2007) Journal of Management 被引用 1,844
ほか 3 件
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文献表記(APA第7版)
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- Semantic Scholar 5,104(うち影響引用 298)・ OpenAlex 4,615
- 年あたり被引用
- 204.2
- FWCI
- 5.4(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 9.5%
- 分野(OpenAlex)
- Job Satisfaction and Organizational Behavior
- 主要400の選定
- 専門家判断(古典・定番)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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