幸福↑ 幸せを高める 確度Aメタ分析あり
情動知能
感情の認識・理解・調整の能力
感情を「名づける」力が、反すうも爆発も防いでくれる
幸せへの効果の大きさ
人生満足度(SWLS)
○正正:主観的幸福とr=.32(25研究のメタ分析。認知成分r=.35>情動成分r=.29)
感情のバランス(PANAS)
○正感情調整経由でNA低減
- ほかの幸福度指標
- 職務成果との関連は測定法により幅
- なぜ効くのか
- 感情の同定→受容→調整の一連が反すうと爆発を防ぐ
こうすると更に効く
情動知能(感情を認識・理解・調整する能力)は、感情の同定、受容、調整という一連の流れで働き、反すうと爆発の両方を防ぎます。Sánchez-Álvarez et al.(2016)のメタ分析では主観的幸福とr=.32で、理解などの認知成分のほうが情動成分よりやや強く関連していました。コツは感情の語彙を増やすことで、「もやもや」を「焦り」「不安」「寂しさ」に分けられるだけで調整の精度が上がります。他者の感情を読む練習も含まれるので、対話の中で相手の気持ちを言葉で確かめる習慣も効きます。
気をつけること
相関研究が中心で、幸せな人ほど感情を扱いやすいという逆方向もあります。能力型(テストで測る)と特性型(自己申告)で測定差があり、特性型は幸福感そのものと重なりやすいので数値はやや割り引いて見てください。感情を分析しすぎて行動が止まる副作用もあります。青年期では別のメタ分析(Llamas-Díaz et al., 2022)があり、年齢で現れ方が違います。
最初の一歩
今日の感情を3語で書いてみる。「疲れた」を「眠い」「がっかり」「安心」などに分けられたら、それが情動知能の練習です。
主要な研究
- The relation between emotional intelligence and subjective well-being: A meta-analytic investigation(Sánchez-Álvarez et al., 2016)
メモ:能力型と特性型の測定差に注意。青年期特化の新メタ分析あり Llamas-Díaz et al.(2022)
原典と照合済み。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「感情の感じ方・扱い方」の項目
幸福↑ A 感情調整:認知的再評価 感情は「起きた後に抑える」より「起きる前に捉え直す」が省エネ 幸福↓ B アレキシサイミア 感情を「言葉にしにくい」ことが、調整とつながりを難しくする 混在 B 感情調整:表出抑制 感情を「出さない」ことの害は、文化によって違う 幸福↑ B サヴァリング信念(Savoring Beliefs) 良い経験は「味わえる」と信じるだけで、幸せが長持ちする 幸福↑ B 主観的活力(Subjective Vitality) 心身にみなぎるエネルギー感は、幸せとほぼ一体 幸福↓ C 感情表出への両価性 「言いたいけど言えない」が続くと、それ自体が幸せを削る 幸福↓ C 退屈傾向 「何をしても退屈」な状態は、抑うつや依存の入り口になりうる 幸福↑ B ノスタルジア傾向(Nostalgia Proneness) 懐かしむ時間は、つながりと意味を取り戻す小さな儀式になる
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