人種・民族マイノリティの被差別経験
知覚された人種・民族差別が幸福・精神健康を損なう
幸せへの効果の大きさ
知覚差別量に用量反応的に負
強い負
- ほかの幸福度指標
- 抑うつ・ストレス・自尊感情
- なぜ効くのか
- 慢性ストレッサー・少数者ストレス・帰属の脅威(集団同一化が緩衝)
- 幸せの4因子
- ありのままに ありのままに
こうすると更に効く
知覚された差別は幸福や精神健康に対して用量反応的(受けた量が多いほど悪化する形)に負に働くことがメタ分析で示されています(Schmitt, Branscombe, Postmes & Garcia, 2014; Pascoe & Smart Richman, 2009)。メカニズムは慢性的なストレッサー、少数者ストレス(社会的に少数の立場にいること自体の負荷)、帰属の脅威です。緩衝材として挙げられているのは集団同一化、つまり自分のルーツや同じ背景を持つ人たちとのつながりを肯定的に持つことで、孤立した状態で差別を受けるより影響が和らぎます。本人ができることは、同じ背景の仲間やコミュニティと関係を保つこと、周囲ができることは、差別を「本人の受け止め方の問題」にせず、場面で声を上げ、話を聞くことです。
気をつけること
確度Aで、差別が幸福を損なうことははっきりしています。これは被差別側の対処で解決する問題ではなく、差別をする側と社会の構造の問題なので、本人に「強くなれ」と求める語り方は避けてください。性的指向のマイノリティ(別行)とは別軸ですが、複数のマイノリティ性が重なる人ほど負荷は大きくなります。差別経験による落ち込みや不安が続く場合は、専門家、できればその背景に理解のある相談先につながってください。
最初の一歩
周囲ができることとして、差別的な発言や扱いを見た場面で、今週1回でも「それは違う」と言うか、本人に「大丈夫だった?」と声をかけてみてください。本人ができる小さなことは、同じ背景を持つ人と安心して話せる場を1つ確保しておくことです。
主要な研究
- Schmitt, Branscombe, Postmes & Garcia(2014, Psychol Bull)メタ
- Pascoe & Smart Richman(2009)
メモ:性的指向マイノリティ(既収載)と別軸(人種・民族)
原典と照合済み(2次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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