中学生における精神的健康とレジリエンスおよびソーシャル・サポートとの関連
Psychological Well-Being, Resilience, and Social Support Expectancy
石毛 みどり、無藤 隆(2005)教育心理学研究, 53(3), 356–367
受験期の中学生で、レジリエンスとソーシャル・サポートがストレス反応の抑制や成長感に寄与することを示した。
要旨根拠:抄録
レジリエンス(=困難な出来事を経験しても心の健康を保ち立ち直る力)は、ストレスの多い場面での精神的健康を支える特性とされる。本研究は、高校受験期の中学3年生を対象に、学業場面の精神的健康とレジリエンスおよびソーシャル・サポート(=周囲から得られる支え)の関連を検討した。受験前に538名、受験前後の同一対象者263名に、レジリエンス、サポート、学業ストレッサー、ストレス反応、成長感の尺度を実施した。レジリエンスは「自己志向性」「楽観性」「関係志向性」の3因子からなり、ストレス反応の抑制には自己志向性、楽観性、母親・友だち・先生のサポートが寄与し、成長感には自己志向性が強く寄与した。女子ではレジリエンスよりサポートの影響が大きく、関係志向性と自己志向性は友だちサポートと最も強く相関した。困難な時期の子どもの心を支えるには、本人の力と周囲の支えの両方が大切であることを示唆している。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤J030 岡安(1993)の中学生のソーシャル・サポートと学校ストレス研究を受けている
- 後続・発展J003 平野(2010)が二次元レジリエンス要因尺度へ発展させ、J045 石毛(2006)がパーソナリティとの関連を、J056 小林(2017)がソーシャルスキル・トレーニングによるレジリエンス向上を検討した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
この論文が出てくる研究の系譜
研究のつながり
この一覧(日本 576本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。日本語論文は参照データが薄く、空欄でも引用していないとは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 1本
後続研究(この論文を引用している) 7本
- J003 レジリエンスの資質的要因・獲得的要因の分類の試み 平野(2010) パーソナリティ研究 主要100 被引用 138
- J033 キャリアレジリエンスの構成概念の検討と測定尺度の開発 児玉(2015) 心理学研究 主要100 被引用 30
- J045 中学生のレジリエンスとパーソナリティとの関連 石毛(2006) パーソナリティ研究 被引用 43
- J056 ソーシャルスキル・トレーニングが中学生のレジリエンスに与える影響について 小林(2017) 教育心理学研究 被引用 24
- J240 中学生におけるローゼンバーグ自尊感情尺度の2側面 福留(2017) 教育心理学研究 被引用 8
- J319 楽観性が代替的な目標の抑制に及ぼす影響 外山(2017) 教育心理学研究 被引用 7
- J410 特性的楽観・悲観性が出来事の重要性を調整変数としてコーピング方略に及ぼす影響 外山(2014) 心理学研究 被引用 6
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.5926/jjep1953.53.3_356
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- ○ ダイヤモンド(APC無しのOA誌) 無料本文 ↗
- DOI
- 10.5926/jjep1953.53.3_356
文献表記(日本心理学会式)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 98 / 100 スコアとは
- 被引用数
- J-STAGE 89 ・ Crossref 33 ・ Semantic Scholar 27 ・ OpenAlex 31
- 年あたり被引用
- 4(J-STAGE)
- 主要100の選定
- 専門家判断(定番・古典)
被引用数の取得日:J-STAGE・Crossref・Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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