楽観・悲観性尺度の作成ならびに信頼性・妥当性の検討
Development of the Japanese Optimism and Pessimism Scale: Reliability and validity
外山 美樹(2013)心理学研究, 84(3), 256–266
楽観性と悲観性を別々に測る尺度を作成し、楽観はポジティブ感情を、悲観はネガティブ感情を予測することを示した。
要旨根拠:抄録
楽観性と悲観性(=将来について肯定的/否定的な結果を予想する傾向)は、1つの次元の両端なのか、別々の次元なのかが議論されてきた。本研究は、楽観性と悲観性を2次元で測る日本語の尺度(J-OPS)を作成し、大学生を対象にその信頼性と妥当性を検討した。その結果、J-OPSは十分な信頼性と妥当性をもち、楽観性と悲観性は2次元構造であることが示された。ウェルビーイングの外的基準であるポジティブ感情・ネガティブ感情との関連を、互いの影響を統制して調べると、両者は部分的に独立していた。すなわち、楽観性はポジティブ感情を一貫して予測したが悲観性は予測せず、悲観性はネガティブ感情(心理的苦痛)を予測したが楽観性は予測しなかった。楽観を高めることと悲観を減らすことが、心の健康にそれぞれ別の効果をもつ可能性が示唆される。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤J037 坂本(2002)のLOT-R日本語版とJ014 加藤(2005)のホープ研究を踏まえ、楽観と悲観を別々に測る形にした
- 後続・発展J132 外山(2016)が子ども用版を作成し、J410 外山(2014)がコーピングへの影響を、J545 田中(2021)が日本・オランダ・コスタリカの比較を行った
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(日本 576本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。日本語論文は参照データが薄く、空欄でも引用していないとは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 4本
- J014 ホープと精神的健康との関連性 加藤(2005) 心理学研究 主要100 被引用 58
- J037 改訂版楽観性尺度(the revised Life Orientation Test)の日本語版の検討 坂本(2002) 健康心理学研究 主要100 被引用 35
- J257 楽観性とポジティブ志向および主観的幸福感の関連について 橋本(2011) パーソナリティ研究 被引用 10
- J297 現代青年の充実感に関する一研究 大野(1984) 教育心理学研究 被引用 10
後続研究(この論文を引用している) 3本
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.4992/jjpsy.84.256
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- DOI
- 10.4992/jjpsy.84.256
文献表記(日本心理学会式)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 93.8 / 100 スコアとは
- 被引用数
- J-STAGE 38 ・ Crossref 16 ・ Semantic Scholar 5 ・ OpenAlex 21
- 年あたり被引用
- 2.7(J-STAGE)
- 主要100の選定
- 専門家判断(定番・古典)
被引用数の取得日:J-STAGE・Crossref・Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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