世界の主要ウェルビーイング研究

主要400 ありのままに 実証

「彼らは私より幸せで、よい人生を送っている」:Facebook利用が他者の人生の認識に与える影響

“They Are Happier and Having Better Lives than I Am”: The Impact of Using Facebook on Perceptions of Others' Lives

Hui-Tzu Grace Chou, Nicholas Edge(2012)Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking, 15(2), 117–121

ひとことで
SNS利用と他人の幸せ認知

Facebookの利用期間や利用時間が長いほど、「他人は自分より幸せでよい人生を送っている」と感じやすいことを示した。

要旨根拠:抄録

Facebookでは人は自分をよく見せる傾向があるため、深く利用する人ほど他者の人生を実際以上に良いものと認識しているのではないかという問題意識から行われた研究である。著者らは、思い出しやすい例で判断する利用可能性ヒューリスティックと、見えた内容を状況ではなく相手の性格に帰属させる対応バイアスという二つの理由を挙げた。米国ユタ州の州立大学の学部生425人に、Facebookの利用年数、週あたりの利用時間、友達の人数、他者の人生に対する認識を尋ねた。その結果、利用年数が長い人ほど「他者は自分より幸せだ」と考え「人生は公平だ」とは考えにくく、週の利用時間が長い人ほど他者の方が幸せで良い人生を送っていると考えていた。また、直接知らない人を友達に多く含む人ほど、他者の人生の方が良いと感じていた。SNSが社会的比較(=他人と自分を比べること)を通じて幸福感を下げうることを示唆している。

関係メモ——この研究のその後

  • 後続・発展W1011 Krasnova(2013)がFacebook上の妬みを、W0305 Vogel(2014)が上方比較による自尊感情低下を示し、W0529 Verduyn(2015)が受動的利用が妬みを介して感情的幸福を下げることを実験・縦断で確かめた
  • 統合(メタ分析)W1255 McComb(2023)がSNS上の上方比較対象への暴露が自己評価を下げることをメタ分析で確認した。W0344 Verduyn(2017)は社会的比較を軸に研究を総括した

反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。

研究のつながり

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先行研究(この論文が引用している) 1本

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10.1089/cyber.2011.0324

文献表記(APA第7版)

Chou, H.-T. G., & Edge, N. (2012). “They Are Happier and Having Better Lives than I Am”: The Impact of Using Facebook on Perceptions of Others' Lives. Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking, 15(2), 117–121. https://doi.org/10.1089/cyber.2011.0324

影響力の指標

著名度スコア
68.8 / 100 スコアとは
被引用数
Semantic Scholar 1,119(うち影響引用 48)・ OpenAlex 1,175
年あたり被引用
74.6
FWCI
80.2(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
同年同分野で
上位 0.1%未満
分野(OpenAlex)
Impact of Technology on Adolescents
主要400の選定
著名度スコア上位(概念・年代枠内)

被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。

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データ提供元:Semantic Scholar(Allen Institute for AI)、OpenAlex(OurResearch)、J-STAGE(JST)、Crossref
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