イングランドにおける心理的ウェルビーイングと知覚された社会的支援の経済的・社会的決定要因の探索
Exploring the economic and social determinants of psychological well‐being and perceived social support in England
Michael A. Shields, S. Price(2005)Journal of the Royal Statistical Society Series A (Statistics in Society), 168(3), 513–537
病気、失業、貧困世帯や剥奪地域での居住が心理的幸福を下げ、低所得や低学歴が社会的支援の知覚を下げることを示した。
要旨根拠:抄録
政府の重要な関心の一つはウェルビーイングの向上であり、英国などでは地域や社会が国全体の幸福に重要であると認識されつつある。本研究はイングランド健康調査のデータを用い、経済的・社会的要因が個人の心理的ウェルビーイングと、受けている社会的支援の知覚にどの程度影響するかを調べた。変量効果順序プロビットモデル(=世帯内の共通要因を考慮しつつ順序的な回答を分析する手法)を用いたところ、観察されない世帯内の特性がばらつきの説明に寄与していた。急性・慢性の身体疾患がある人、女性、失業中や労働市場に参加していない人、貧困世帯や複合的剥奪地域に住む人は心理的ウェルビーイングが低かった。社会的支援の知覚が低いのは、男性、独身や離死別、少数民族、低学歴、貧困世帯の人であった。社会的排除の軽減を通じた幸福と地域づくりの政策議論に資する知見である。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 7本
- W0073 経済学者は幸福研究から何を学べるか Frey(2001) Social Science Research Network 主要400 被引用 4,078
- W2332 経済成長は人間の暮らしを改善するか?――いくつかの実証的証拠 Easterlin(1974) Nations and Households in Economic Growth(書籍の章) 主要400 被引用 4,788
- W0163 全員の所得を上げれば全員の幸福は増すのか Easterlin(1995) Journal of Economic Behavior & Organization 主要400 被引用 3,137
- W0334 幸福と経済パフォーマンス Oswald(1997) The Economic Journal 主要400 被引用 1,990
- W0369 なぜ失業者はこれほど不幸なのか?パネルデータによる証拠 Winkelmann(1998) Economica 主要400 被引用 1,903
- W0692 横断面における相対所得が主観的幸福感に与える効果 McBride(2001) Journal of Economic Behavior & Organization 被引用 842
- W1212 低賃金と失業が心理的ウェルビーイングに与える影響:ロジスティック回帰によるアプローチ Theodossiou(1998) Journal of Health Economics 被引用 404
後続研究(この論文を引用している) 5本
- W0076 相対所得、幸福、効用:イースタリン・パラドックスとその他の謎の説明 Clark(2008) Journal of Economic Literature 主要400 被引用 3,386
- W0085 何が私たちを幸せにするのか、本当に分かっているのか:主観的幸福感に関連する要因についての経済学文献のレビュー Dolan(2008) Journal of Economic Psychology 主要400 被引用 3,172
- W0908 幸福はどこでもU字型か?——145か国における年齢と主観的ウェルビーイング Blanchflower(2020) Journal of Population Economics 主要400 被引用 384
- W0322 ウェルビーイングは生涯を通じてU字型か? Blanchflower(2008) Social Science & Medicine (1967) 被引用 1,618
- W0363 心理的ウェルビーイング:その原因と結果に関するエビデンス Huppert(2009) Applied Psychology Health and Well-Being 被引用 1,504
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1111/j.1467-985X.2005.00361.x
- 無料で読めるか
- × 有料(非OA)
- DOI
- 10.1111/j.1467-985X.2005.00361.x
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 28.8 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 359(うち影響引用 14)・ OpenAlex 348
- 年あたり被引用
- 16.3
- FWCI
- 19.3(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.6%
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 調査・報告書英国国家統計局 国民のウェルビーイング測定(個人のウェルビーイング)英国政府の統計局が、4つの質問で国民の主観的ウェルビーイングを毎年測り、自治体別にも公表する仕組み。
- 調査・報告書欧州社会調査(ウェルビーイング・モジュール)欧州で2年ごとに行う社会調査。幸福感を毎回尋ね、詳しいウェルビーイング調査も数回実施。
- 名言集心理的ウェルビーイングは、快楽ではなく、人間の潜在力の実現に関わる6つの次元からなるキャロル・リフ
- 名言集国民総幸福(GNH)は、国民総生産(GNP)よりも重要であるジグミ・シンゲ・ワンチュク(ブータン第4代国王)
- 幸せに効くこと貧困率(地域)地域の貧困率が下がると、住民の幸福度は本当に上がるみたいです
- 発達マップウェルビーイングに取り組むために必要なこと(前提条件)5つの発達段階で比べた表・幸せの4因子(個人)
- 禅語百選吾唯足知私は、足りていることを知っている。欲望を追いかける前に、すでに満ちていることに気づく。
- 思想マップポジティブ心理学1.0快い感情・没頭・意味・良い関係・達成(PERMA)という測れる要素を、自分の強み(性格の良い面)を使って増やしていけば、幸福(フラーリッシ…
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →