姿勢(背筋を伸ばす)
猫背をやめて背筋を伸ばした姿勢をとること
幸せへの効果の大きさ
未検証(人生満足を測った研究なし;急性実験のみ)
短期のPA上昇・NA低減:拡張的姿勢 vs 縮小姿勢で感情・自己評価にg=0.40(メタ、k=40)、ただし中立姿勢との比較ではg=0.06(非有意);軽度抑うつ者で背筋を伸ばすと高覚醒PA↑・疲労↓(RCT、N=61)
- ほかの幸福度指標
- ストレス課題中の自己焦点(一人称代名詞)減少;ホルモン(コルチゾール・テストステロン)への効果は非有意
- なぜ効くのか
- 身体フィードバック(embodiment)による情動・自己評価の変化;効果は主に『猫背を避ける』側から生じる
- 幸せの4因子
- なんとかなる なんとかなる(自信・自己効力の身体化)
こうすると更に効く
メタ分析では、縮こまった姿勢と比べて拡張的な姿勢は感情や自己評価にg=0.40の差がありますが、中立の姿勢と比べるとg=0.06でほぼ差がありません(Elkjær et al., 2022)。つまり効き目は『猫背を避ける』側から生じていて、それ以上に胸を張っても上乗せは乏しいみたいです。軽度の抑うつ症状がある人では、背筋を伸ばすと活力が上がり疲労が減る短期効果が示されています(Wilkes et al., 2017)。コツは、気分が沈みそうなとき・疲れたときに『縮こまっていないか』をチェックすることと、椅子やモニターの高さを猫背になりにくく整えることです。
気をつけること
急性(その場)の効果だけで、習慣化した場合の効果や人生満足への影響は未検証です。メタ分析の対象はパワーポーズなど拡張姿勢全般で、背筋を伸ばす姿勢単独はRCTが1本しかありません。ホルモンへの効果は非有意なので、『姿勢でテストステロンが上がる』といった話は根拠が弱いです。無理に反らすと腰や首を痛めるので、楽に伸びる範囲で。落ち込みが続く場合は姿勢だけで対処せず専門家へ。
最初の一歩
今、座面に座り直して肩を下ろし、頭を背骨の上に乗せる感じで1分過ごしてみてください。スマホを見るときに顔を上げる、も同じ効果です。
主要な研究
- Upright posture improves affect and fatigue in people with depressive symptoms(Wilkes et al., 2017, J Behav Ther Exp Psychiatry)
- Expansive and contractive postures and movement: A systematic review and meta-analysis of the effect of motor displays on affective and behavioral responses(Elkjær et al., 2022, Perspect Psychol Sci)
メモ:メタの対象は『パワーポーズ』等の拡張姿勢全般で、背筋を伸ばす姿勢単独はRCT1本。縮小姿勢を避ける効果はあるが、中立以上に伸ばしても上乗せは乏しい。急性効果のみで習慣化の効果は未検証
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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