身体活動(軽強度・家事活動)
歩行・家事など1.6〜2.9METsの軽い身体活動
幸せへの効果の大きさ
(推定) 軽強度活動単独と抑うつ・精神的健康の関連は混在(系統的レビュー、22研究、横断中心);総活動量では推奨量の半分でも抑うつRR=0.82(用量反応メタ、15コホート・N=191,130)
NA低減が主:軽強度単独では一貫せず、中高強度を含む総量で明確
- ほかの幸福度指標
- 高齢者の軽強度活動は心血管疾患HR=0.90/60分・心血管死HR=0.59(加速度計メタ)
- なぜ効くのか
- 座位時間の置換・血流と覚醒度の上昇・屋外/社会接触の機会;用量反応は低量域で最も急
- 幸せの4因子
- やってみよう やってみよう
こうすると更に効く
用量反応メタ分析では、推奨量の半分の活動量でも抑うつリスクが18%低く(RR=0.82、Pearce et al., 2022)、カーブは低い量の領域で最も急です。つまり『ゼロから少し』が一番得で、座っている時間を歩行や家事に置き換えるだけでも意味があります。効き目を上げるなら、軽い活動の中に中強度(早歩きなど)を少し混ぜること、屋外や人との接触を含めることです。高齢者や座りがちな人ほど相対的に効果が大きいとされています。
気をつけること
軽強度の活動だけを切り出した観察研究は結果が混在していて(Felez-Nobrega et al., 2021、横断中心)、『少しでも効く』は総活動量の話です。観察研究なので、元気だから動けるという逆因果も残ります。軽い活動は害がほぼない一方で、『家事をしているから運動はいらない』と考えると総量が足りなくなります。抑うつ症状がある場合は、運動だけで対処せず専門家に相談してください。
最初の一歩
今日から、座って30分たったら2分だけ立って動く、を試してみてください。食器洗いや掃除も立派なカウント対象です。
主要な研究
- Light-intensity physical activity and mental ill health: a systematic review of observational studies in the general population(Felez-Nobrega et al., 2021, Int J Behav Nutr Phys Act)
- Association between physical activity and risk of depression: A systematic review and meta-analysis(Pearce et al., 2022, JAMA Psychiatry)
メモ:『少しでも動けば効く』(Pearce)は総活動量の話で、軽強度だけを切り出した研究は混在。既収載『運動・身体活動』の下位項目として『閾値は低い』ことを示す行。高齢者・座位の多い人で相対的に意味が大きい
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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