乳製品・ヨーグルト
牛乳・ヨーグルト・チーズなど乳製品の摂取
幸せへの効果の大きさ
乳製品と抑うつの観察研究は混在(系統的レビュー、k=13・N=58,203:無関連5本・混在7本);人生満足の直接測定なし
PA側:特定乳酸菌ヨーグルト112mL/日×16週で活力・全体的健康(SF-8)と睡眠が改善(RCT、N=961);プレバイオティクス入りヨーグルトで更年期女性の不安・抑うつ低下(RCT、N=60)
- ほかの幸福度指標
- 便秘改善・睡眠の質(PSQI)改善;乳製品の種類(発酵/非発酵・脂肪分)で方向が異なる
- なぜ効くのか
- 発酵乳の乳酸菌による腸脳相関(腸内環境→炎症・迷走神経);非発酵乳製品では機序が不明確
- 幸せの4因子
- ありのままに ありのままに(食の質)
こうすると更に効く
乳製品と抑うつの観察研究は無関連と混在が入り混じっていますが(Hockey et al., 2020)、発酵乳に限ると小さな正の報告が多いです。特定の乳酸菌ヨーグルト112mL/日を16週続けた女性医療従事者で活力・全体的健康・睡眠が改善したRCTがあり(Kinoshita et al., 2021)、効くとすれば腸内環境を通じた腸脳相関(腸と脳が影響し合う経路)です。コツは、牛乳やチーズを増やすのではなく発酵したヨーグルトを選び、毎日少量を続けること。便秘や睡眠の改善が先に来て、気分はその後という順番みたいです。
気をつけること
人生満足を直接測った研究はなく、乳製品の種類(発酵か否か・脂肪分)で方向が変わるので『乳製品が良い』とは言えません。ヨーグルトのRCTは企業関与の二次解析であることに注意が必要で、効果の大きさは小さめと見ておくのが正直です。乳糖不耐やアレルギーの人には向きません。プロバイオティクスや発酵食品の行と重なるので、別々に足し算される効果ではありません。
最初の一歩
今週、朝食に無糖ヨーグルトを1つ足してみてください。甘味は果物で補うと糖分が増えすぎません。
主要な研究
- Is dairy consumption associated with depressive symptoms or disorders in adults? A systematic review of observational studies(Hockey et al., 2020, Crit Rev Food Sci Nutr)
- Consumption of OLL1073R-1 yogurt improves psychological quality of life in women healthcare workers: secondary analysis of a randomized controlled trial(Kinoshita et al., 2021, BMC Gastroenterol)
メモ:乳製品全体は混在、発酵乳(ヨーグルト)に限ると小さな正の報告が多い。ヨーグルトRCTは企業関与・二次解析であることに注意。既収載『プロバイオティクス』『発酵食品』と重なる
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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