歩行瞑想
歩く動作と感覚に注意を向けながら行う瞑想
幸せへの効果の大きさ
(推定) 心理的苦痛の高い成人RCT(N=74、4週8回)でQOL改善(Teut 2013)からの推定。人生満足尺度は未使用
NA低減が主:知覚ストレス(CPSS)が介入群−8.8 vs 対照−1.0と大幅低減(Teut 2013、待機対照)。低活動成人の小規模RCT(N=38)ではストレス低減は介入直後のみ(Shi 2019)
- ほかの幸福度指標
- QOL、知覚ストレス、抑うつ(群間差なし、Shi 2019)、身体活動量(差なし)
- なぜ効くのか
- 運動の生理効果+注意の現在化、反すうの中断。屋外実施なら自然曝露も加算
- 幸せの4因子
- ありのままに ありのままに
こうすると更に効く
心理的苦痛の高い成人を対象にした4週8回のマインドフル・ウォーキングで、知覚ストレスが大幅に下がりQOLも改善しました(Teut et al., 2013)。経路は運動の生理効果と注意の『現在化』(今ここに注意を戻すこと)による反すうの中断で、屋外で行えば自然接触も加わります。コツは、歩く速さを少し落として足裏の感覚や呼吸に注意を向け、考えごとに気づいたら足に戻すこと。通勤や買い物の数分を『歩行瞑想の時間』にすると続けやすいです。
気をつけること
RCTは2本程度で小規模、しかも待機対照(何もしない群との比較)だけなので、歩行・マインドフルネス・自然のどれが効いているのか分離できません。低活動の成人ではストレス低減が介入直後だけだった報告もあります(Shi et al., 2019)。根拠はまだ弱く(確度C)、ウォーキングやマインドフルネス瞑想の行と重なるので、別々の効果が足されるわけではありません。周囲の安全(車・段差)には注意を。
最初の一歩
今日、5分だけ足裏の感覚に注意しながら歩いてみてください。考えごとに気づいたら、また足に戻るだけでOKです。
主要な研究
- Mindful walking in psychologically distressed individuals: A randomized controlled trial(Teut et al., 2013, Evid Based Complement Alternat Med)
- A pilot study of mindful walking training on physical activity and health outcomes among adults with inadequate activity(Shi et al., 2019, Complement Ther Med)
メモ:RCTは2本程度で小規模、待機対照のみ(能動対照なし)。効果が『歩行(運動)』『マインドフルネス』『自然』のどれに由来するか分離できない。『ウォーキング』『マインドフルネス瞑想』『自然の中の運動』行と重複に注意
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「瞑想・祈り」の項目
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 発達マップ瞑想法(段階別に合う技法)5つの発達段階で比べた表・思想・哲学・宗教との対応
- 禅語百選歩歩是道場一歩一歩が道場である。歩くその足の下、生活のすべての場面が、修行の場であり、真理が現れる場である。
- 発達マップリラックス方法(段階別に効く)5つの発達段階で比べた表・心の健康と回復
- 禅語百選只管打坐ただひたすらに坐る。悟りを得るための手段としてではなく、坐ることそれ自体が、すでに悟りの現れであるとして坐る。
- 主要研究心理的ストレスとウェルビーイングのための瞑想プログラム:系統的レビューとメタ分析Goyal(2014)・瞑想プログラムは不安・抑うつ・痛みを小〜中程度改善するが、ポジティブ気分などへの効果の証拠は乏しいことを示した。
- 主要研究自然は心から追い出してくれる――自然との接触による反すう低減効果と、畏敬と気分の媒介的役割Lopes(2020)・都市公園での30分の散歩が反すうを減らし、畏敬と気分の改善がその効果を媒介することを示した。
- 名言集歩くことで、私は最良の思想に出会ってきた。歩いて追い払えないほど重い思いを、私は知らないセーレン・キルケゴール
- 思想マップ禅悟りを求める心そのものをやめ、ただ坐る(只管打坐)そのことがすでに仏の姿であると知る
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →