巡礼
聖地等へ長距離を歩く宗教的・精神的な旅
幸せへの効果の大きさ
未検証(査読済み定量研究を確認できず)。サンティアゴ巡礼のULTREYAプロジェクト(N>400、前後・3か月追跡)で人生満足・幸福感・PAの上昇、NA・ストレスの低下が報告されるが修士論文段階で効果量未公表
同上(PA↑・NA↓の前後変化のみ、対照群なし)
- ほかの幸福度指標
- マインドフルネス・価値との一貫性(ULTREYA)。集団歩行の質的統合では『共同的な治療的移動』(Pollard 2020、メタエスノグラフィー)
- なぜ効くのか
- 長期の歩行(運動)+自然曝露+日常からの離脱+意味・共同体感(communitas)の複合
- 幸せの4因子
- やってみよう やってみよう
こうすると更に効く
巡礼の効き目は、長期の歩行(運動)・自然・日常からの離脱・意味と共同体感(communitas)の複合だと考えられていて、集団で歩くことが『共同的な治療的移動』になるという質的統合があります(Pollard, Guell & Morris, 2020)。現代の巡礼の現象学的研究でもwell-beingのための歩きとして語られています(Sørensen, 2022)。効き目を上げるなら、一人で黙々と歩くより道中で人とつながること、歩く理由を自分で意味づけること、帰ってきたあとの生活に『何を持ち帰るか』を決めておくことでしょうか。
気をつけること
幸福アウトカムを測った査読済みの定量研究は確認できておらず、報告されている前後変化も対照群がなく効果量未公表なので、根拠はまだ弱いです(確度C、未照合)。参加者は自己選択で、運動・自然・旅行・宗教性のどれが効いているかは分離できません。長距離の歩行なので体力と安全面の準備は必須です。宗教的でなくても意味づけはできますが、『巡礼に行けば変わる』と期待しすぎると帰ってからの落差に注意です。
最初の一歩
いきなり遠出せず、近場の寺社や山道を半日歩く『ミニ巡礼』から試してみてください。
主要な研究
- Communal therapeutic mobility in group walking: A meta-ethnography(Pollard, Guell & Morris, 2020, Soc Sci Med)
- Walking for well-being. Exploring the phenomenology of modern pilgrimage(Sørensen, 2022, Cult Psychol)
メモ:PubMed上の巡礼研究はハッジの感染症・熱中症等が大半で、幸福アウトカムの査読済み定量研究は確認できなかった。効果は運動・自然・旅行・宗教性の複合で分離不能、参加者は自己選択。登録試験(NCT04141813)の公表待ち。ULTREYAの結果はUAB大学の報道記事経由。v2.6.1:OpenAlexで1本を確認。未確認:巡礼の幸福アウトカム定量研究(OpenAlex title.search『pil。巡礼とwell-beingを扱う査読論文は現象学・民族誌(Sørensen 2022; Danely 2015 Ethnos)のみで定量研究は未検出のため、status変更は保留
原典を確認中。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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