幸福↑ 幸せを高める 確度Aメタ分析あり
主観的キャリア成功
昇進・給与に対する自分のキャリアへの主観的満足・達成感
昇進や給与より『自分の基準で達成できているか』が人生満足に効きます
幸せへの効果の大きさ
人生満足度(SWLS)
○正(中) 主観的成功は生活満足と中程度、客観的成功は弱い
感情のバランス(PANAS)
○正(弱〜中)
- ほかの幸福度指標
- 職務満足・組織コミットメントと関連
- なぜ効くのか
- 客観的到達より「自分の基準での達成」評価が幸福を規定
- 幸せの4因子
- やってみようありのままに やってみよう/ありのまま
こうすると更に効く
客観的な成功(昇進・給与)より主観的な成功感のほうが生活満足と中程度に関連します(Ng & Feldman, 2014)。メカニズムは『自分の基準での達成』の評価なので、こつは他人の物差しではなく自分のキャリアの基準を言葉にすること、たとえば『どんな仕事ができるようになりたいか』『誰にどう貢献したいか』を書き出し、その基準で振り返ることです。職務満足や組織へのコミットメントとも関連するので、今の仕事の中で『自分の基準に近づいた瞬間』を記録する習慣があると実感が積み上がります。4因子でいう『やってみよう』と『ありのままに』の両方が関わっています。
気をつけること
メタ分析で確度Aですが、横断研究が多く、生活に満足している人がキャリアも肯定的に評価しやすいという逆方向や、楽観性などの性格要因が両方に効いている可能性があります。『自分の基準』が実は周囲の期待の内面化になっていることもあり、その場合は主観的と言いつつ比較の苦しさから抜けられません。客観的成功を軽視しすぎると生活の安定を損なう側面もあるので、両方のバランスが大事です。キャリアへの不安や自己否定が続くときはキャリアカウンセラーや専門家に相談してください。
最初の一歩
今週、『自分にとってのキャリアの成功』を3行で書いてみてください。そのうえで今の仕事で『少し近づいた』と思えることを1つ挙げるのが最初の一歩です。
主要な研究
- Subjective career success: A meta-analytic review(Ng & Feldman, 2014, J Vocational Behavior)。予測要因はNg et al.(2005)
メモ:生活満足との関連はNg & Feldman(2014)が適合
原典と照合済み。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「キャリア・スキル」の項目
幸福↑ A 心理的資本(PsyCap) 希望・自己効力感・レジリエンス・楽観の4つは、職務満足と強く結びついています 幸福↑ B キャリア適応力(career adaptability) 「関心・統制・好奇心・自信」のキャリア資源がある人は、仕事も人生も前向きみたいです 混在 B 教育水準 学歴そのものは幸せをほとんど変えない。効くのは所得・健康・裁量への「道」なんです 混在 C 昇進(職階上昇) 昇進の喜びは短く、責任のストレスは長い。幸せへの純便益は意外と小さいみたいです 幸福↑ B 職業威信/職業的地位 職業の「世間的評価」が幸福に効く分は、思ったより小さい 幸福↑ A 雇用可能性の知覚(employability) 「どこでも働ける」という自信は、仕事の不安をやわらげる 混在 B 管理職であること 管理職になると裁量は増えるが、昇進直後は負荷で心が疲れやすい 幸福↓ B 学歴過剰(オーバーエデュケーション) 学歴に見合わない仕事は、人生満足を下げて抑うつを増やす
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
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