子どものいじめ被害
児童期・思春期に反復的に受けるいじめ・仲間からの加害
幸せへの効果の大きさ
成人期の低い人生満足・機能低下と関連(縦断)
抑うつ・不安の長期増大
- ほかの幸福度指標
- 成人期抑うつOR≈1.7〜2.0(Takizawa 2014でOR=1.95)
- なぜ効くのか
- 慢性社会ストレス→炎症・自己スキーマ歪み・信頼形成の障害(生物学的埋め込み)
- 幸せの4因子
- ありがとうありのままにを損なう ありがとう/ありのままを長期阻害
こうすると更に効く
児童期・思春期のいじめ被害は、成人期の低い人生満足や抑うつ・不安の増大と縦断的に関連し、成人期の抑うつのオッズはおよそ2倍(Takizawa et al., 2014)、系統的レビューとメタ分析でも一貫しています(Moore et al., 2017)。メカニズムは慢性的な社会ストレスが炎症反応、自己スキーマ(自分についての見方)の歪み、信頼形成の障害として体と心に埋め込まれることです。緩衝材になるのは、安全に話せる大人が1人でもいること、いじめを『自分のせい』と結論づけない語り直し、被害の後に信頼できる関係を経験すること。学校・家庭側は早期発見と、被害者を孤立させない関係づくりが大切です。成人になってから過去のいじめが影響していると気づいた人も、歪んだ自己認識は修正可能なので、信頼できる関係や専門家との対話が回復の道になります。
気をつけること
確度Aで縦断研究に基づきますが、観察研究なので、もともとの家庭環境や気質が被害と成人期の不調の両方に影響する第三の要因の可能性は残ります。オッズ比の具体値は原典の再確認が必要とメモにあります。すべての被害者が長期の不調を抱えるわけではなく、多くは回復します。過去のいじめがいまの生きづらさとつながっていると感じ、つらさが続くときは専門家に相談してください。
最初の一歩
周囲ができることは、子どもの『話したくない』を尊重しつつ『いつでも聞く』と伝え続けること。本人ができる小さなことは、過去の出来事を信頼できる人に一度言葉にしてみることかもしれません。
主要な研究
- Consequences of bullying victimization in childhood and adolescence: A systematic review and meta-analysis(Moore et al., 2017, World J Psychiatry)/Takizawa et al.(2014, Am J Psychiatry)
メモ:成人期抑うつの主引用はTakizawa(2014)。OR具体値は原典要再取得
原典と照合済み。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「こじれた関係」の項目
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 主要研究小中高時代のいじめ経験が大学生の自尊感情とWell-Beingに与える影響水谷(2015)・中学・高校時代のいじめ被害経験が、直接および自尊感情の低下を介して大学生のウェルビーイングを損なうことを示した。
- 主要研究子ども期の虐待後の成人期精神病理に対するレジリエンス:地域標本からの証拠Collishaw(2007)・子ども期に虐待を受けても成人期に精神的問題のない人が一定数おり、その背景に良質な人間関係があることを示した。
- 発達マップ子どもとの向き合い方(子どもの段階に合わせる)5つの発達段階で比べた表・人間関係の取扱説明書
- 発達マップ場面:いじめが起きた(加害側への対応)5つの発達段階で比べた表・教育
- 名言集若い時の苦労は買ってでもせよ日本のことわざ
- 名言集恨みを抱き続けることは、自分で毒を飲みながら、それが敵を殺してくれるのを待つようなものだネルソン・マンデラ(とされる)
- 思想マップ悩み相談:親との関係がつらい(支配的な親・毒親)人間関係・まず読むなら ストア派/アドラー(個人心理学)/仏教(上座部)
- 禅語百選本来面目生まれる前から持っている、ありのままの本当の自分。社会的な役割や思い込みを剥がしたあとに残る、素顔。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →