ユース・メンタリング
非親族の大人が青少年と1対1で継続的に関わるプログラム
幸せへの効果の大きさ
(推定) 全アウトカム統合でg≈.21(k=70、N=25,286;普遍予防の基準で中程度)からの推定;人生満足単独なし
(推定) 心理的・情緒的アウトカムも同程度の小効果
- ほかの幸福度指標
- 学業・行動・社会的関係;男子比率が高い・支援職経験のメンター・短時間会合で効果大;自己報告で効果大
- なぜ効くのか
- 非親族の大人との継続的関係→社会情動・認知・アイデンティティ発達
- 幸せの4因子
- ありがとうなんとかなる ありがとう →なんとかなる
こうすると更に効く
非親族の大人が1対1で継続的に関わるメンタリングは、学業・行動・社会的関係・心理面に小程度の効果があり、普遍予防の基準では中程度に相当します(Raposa et al., 2019; DuBois et al., 2011)。効果が大きい条件は、支援職の経験があるメンター、短時間でも定期的な会合、対象の若者に合ったマッチングです。行のメカニズムのとおり、継続的な関係そのものが社会情動やアイデンティティの発達を支えるので、プログラムは関係の継続を支える研修やスーパービジョンがあるものを選ぶのがコツです。
気をつけること
多数の研究の統合で根拠はあります(確度A)が、メタ分析自身が効果は「控えめ」と強調しています。対象はリスクのある青年が中心で、自己報告だと効果が大きく出る傾向があります。人生満足は直接測られていません。関係が短期で途切れると逆に傷つく可能性があるので、途中で終わらない体制が重要です。深刻な家庭の問題や心の不調があるときは、メンタリングだけでなく専門機関の支援が必要です。
最初の一歩
若者本人や保護者は、自治体やNPOのメンタリング・居場所プログラムを調べてみてください。大人側は、メンターとして関わる前に、研修と継続的なサポートがあるプログラムかを確認するとよいでしょうか。
主要な研究
- The Effects of Youth Mentoring Programs: A Meta-analysis of Outcome Studies(Raposa et al., 2019, J Youth Adolesc)
- How Effective Are Mentoring Programs for Youth? A Systematic Assessment of the Evidence(DuBois et al., 2011, Psychol Sci Public Interest)
メモ:DuBois et al.(2011, Psychol Sci Public Interest)のメタ分析(g≈.21)は記憶ベース(未照合)でRaposa 2019と一致。効果は「控えめ」とメタ分析自身が強調。リスク青年中心。v2.6.1:OpenAlexで1本を確認。DuBois et al. 2011 をOpenAlexで確認(OpenAlexの誌名表記が誤っているがDOIはPsychol Sci Public Interest)
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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