いじめ防止プログラム
学校全体でいじめの加害・被害を減らすプログラム
幸せへの効果の大きさ
(推定) いじめ被害減少(OR=1.24)とメンタルヘルス問題低減(ES −0.205、69 RCT、n=111,659)からの推定
NA低減が主:不安・抑うつ等のメンタルヘルス問題ES=−0.205、フォローアップで減衰せず
- ほかの幸福度指標
- いじめ加害OR=1.31・被害OR=1.24(k=100);学校風土;集団影響数PIN=107〜147
- なぜ効くのか
- 被害曝露の減少+学校風土・規範の改善(全校アプローチ・学級ルール・親への情報・非公式な仲間関与が有効成分)
- 幸せの4因子
- ありがとうありのままに ありがとう(安心な関係) →ありのままに
こうすると更に効く
学校全体で取り組むいじめ防止プログラムは、加害と被害をそれぞれ2〜3割減らし(Gaffney, Ttofi & Farrington, 2021, Campbell Syst Rev)、不安や抑うつなどのメンタルヘルス問題も小さく減らして、その効果はフォローアップでも減衰しません(Fraguas et al., 2021)。有効な成分は、全校アプローチ、学級ルール、保護者への情報提供、非公式な仲間の関与です(Gaffney, Ttofi & Farrington, 2021, J Sch Psychol)。行のメカニズムのとおり、被害そのものを減らすことと、学校風土と規範を変えることの両方が働くので、担任任せにせず学校全体の設計にするのがコツです。
気をつけること
ランダム化試験の統合で根拠は強い(確度A)ですが、個人レベルの効果量は小さく、集団レベルで意味が大きい施策です(100人強に実施して1人の問題を防ぐPIN)。効果の推定は自己報告の測定に依存し、ばらつきがあります。既収載のマイナス要因「いじめ被害」の介入版で、被害を受けた子どもの回復そのものは別の支援が必要です。いじめで子どもがつらそうなときは、学校と並行してスクールカウンセラーや専門機関に相談してください。
最初の一歩
保護者や教員は、学校のいじめ防止基本方針に「全校アプローチ・学級ルール・保護者への情報提供」が入っているか確認してみてください。教室では、今週「困ったとき誰に言えるか」を生徒と話し合う時間を持つところから始められます。
主要な研究
- Effectiveness of school-based programs to reduce bullying perpetration and victimization: An updated systematic review and meta-analysis(Gaffney, Ttofi & Farrington, 2021, Campbell Syst Rev)
- Assessment of School Anti-Bullying Interventions: A Meta-analysis of Randomized Clinical Trials(Fraguas et al., 2021, JAMA Pediatr)
- What works in anti-bullying programs? Analysis of effective intervention components(Gaffney, Ttofi & Farrington, 2021, J Sch Psychol)
メモ:効果量は小だが集団レベルでは意味が大きい。「いじめ被害」(既収載のマイナス要因)の介入版。自己報告測定による推定の揺れあり
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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