世界の論文 ・ A11 職場のウェルビーイング(エンゲージメント・職務満足・JD-R・バーンアウト) ・ W2356
主要400 幸せそのもの レビュー
ポジティビティは仕事の成績を高めるか:その理由、条件、そして未解明の点
Does positivity enhance work performance?: Why, when, and what we don’t know
Elizabeth R. Tenney, Jared Poole, E. Diener(2016)Research in Organizational Behavior, 36, 27–46
ひとことで
ポジティビティと職務成績
働く人の幸福感と仕事の成績には小〜中程度の正の相関があり、7つの経路と多くの条件が関わると整理した。
要旨根拠:抄録
働く人の主観的ウェルビーイング(生活満足度、職務満足、ポジティブ感情)は、個人と組織の成績と正の相関があることが数十年の研究で示されてきたが、その関連は小〜中程度にとどまる。本レビューは、なぜ関連がそれほど強くないのかを検討した。まず、幸福感の高い働き手は、健康、欠勤の少なさ、自己調整、動機づけ、創造性、良好な人間関係、離職の少なさという7つの経路を通じて成績につながりうることを整理した。しかし経路が多く、どの段階にも効果を弱める条件があるため関係は複雑になると論じ、幸福な職場がより生産的になる条件とならない条件を考察している。
関係メモ——この研究のその後
- 論争W2347 Judge(2001)・W2346 Harter(2002)のメタ分析やW0039 Lyubomirsky(2005)の幸福→成功の主張を受けつつ、ポジティビティの業績効果は経路と条件次第で、未解明の点が多いと限定的に総括した
- 先行・基盤W2349 Oswald(2015)の実験やW2350 Edmans(2012)の企業価値研究も含めて検討した
- 後続・発展W2351 Bellet(2024)が週次パネルで幸福→生産性の因果の現場証拠を示し、W1050 Diener(2020)が職場のポジティブ感情研究を総括した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
この論文が出てくる研究の系譜
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 14本
- W0004 自己効力感:行動変容の統一理論に向けて Bandura(1977) Psychology Review 主要400 被引用 56,629
- W0005 人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale) Diener(1985) Journal of Personality Assessment 主要400 被引用 31,990
- W0039 頻繁なポジティブ感情の効用:幸福は成功をもたらすのか Lyubomirsky(2005) Psychological bulletin 主要400 被引用 7,237
- W0044 ポジティブ感情は何の役に立つのか Fredrickson(1998) Review of General Psychology 主要400 被引用 6,229
- W2346 事業所単位における従業員満足・従業員エンゲージメントと事業成果の関係:メタ分析 Harter(2002) Journal of Applied Psychology 主要400 被引用 5,104
- W2347 職務満足と職務成績の関係:質的・量的レビュー Judge(2001) Psychological bulletin 主要400 被引用 5,099
- W0093 日常生活の経験を捉えるための調査法――一日再構成法(DRM) Kahneman(2004) Science 主要400 被引用 3,401
- W0128 自己効力感と仕事関連のパフォーマンス:メタ分析 Stajkovic(1998) Psychological Bulletin 主要400 被引用 3,707
- W0133 主観的幸福感――30年の進歩 Diener(1999) Psychological Bulletin 主要400 被引用 3,418
- W0146 さまよう心は不幸な心 Killingsworth(2010) Science 主要400 被引用 2,437
- W0181 幸福な人は長生きする:主観的ウェルビーイングは健康と長寿に寄与する Diener(2011) Applied Psychology Health and Well-Being 主要400 被引用 2,497
- W0207 内発的動機づけと外的インセンティブは共に業績を予測する:40年分のメタ分析 Cerasoli(2014) Psychological bulletin 主要400 被引用 1,810
ほか 2 件
後続研究(この論文を引用している) 5本
- W0189 主観的ウェルビーイング研究の進展 Diener(2018) Nature Human Behaviour 主要400 被引用 1,748
- W0444 主観的ウェルビーイング科学の進展と未解決の問い Diener(2018) Collabra: Psychology 主要400 被引用 946
- W2351 従業員の幸福は生産性に影響するか Bellet(2024) Management Science 主要400 被引用 271
- W1050 職場におけるポジティブ感情 Diener(2020) Annual Review of Organizational Psychology and Organizational Behavior 被引用 325
- W1467 人生のウェルビーイングと仕事のウェルビーイング:どちらが先か?縦断研究からのエビデンス Węziak-Białowolska(2020) Frontiers in Public Health 被引用 130
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1016/J.RIOB.2016.11.002
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- DOI
- 10.1016/J.RIOB.2016.11.002
文献表記(APA第7版)
Tenney, E. R., Poole, J. M., & Diener, E. (2016). Does positivity enhance work performance?: Why, when, and what we don’t know. Research in Organizational Behavior, 36, 27–46. https://doi.org/10.1016/j.riob.2016.11.002
影響力の指標
- 著名度スコア
- 14.7 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 137(うち影響引用 1)・ OpenAlex 140
- 年あたり被引用
- 12.5
- FWCI
- 8.3(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 2.5%
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
- 主要400の選定
- 専門家判断(古典・定番)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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