2012年以降の米国青少年における心理的ウェルビーイングの低下と、スマートフォン普及期のスクリーンタイムとの関連
Decreases in Psychological Well-Being Among American Adolescents After 2012 and Links to Screen Time During the Rise of Smartphone Technology
J. Twenge, Gabrielle Martin, W. K. Campbell(2018)Emotion, 18(6), 765–780
米国の中高生の幸福感が2012年以降急低下し、スクリーン時間の増加と対面活動の減少がその一因である可能性を示した。
要旨根拠:抄録
米国の青少年の心理的ウェルビーイングの長期推移とその要因を検討した研究である。1991〜2016年の全国代表調査(8・10・12年生、約110万人)を用い、自尊感情・生活満足度・幸福感の変化を分析した。その結果、心理的ウェルビーイングは2012年以降に急に低下していた。電子的コミュニケーションやスクリーン(SNS、ネット、メッセージ、ゲーム)に多くの時間を使い、対面交流、運動、宿題、宗教活動などに使う時間が少ない若者ほどウェルビーイングが低く、スクリーン利用が少量の若者が最も幸福だった。失業率など景気指標とは有意な相関がなく、活動の変化が幸福低下に先行していたことから、スマートフォンの急速な普及による時間の使い方の変化が一因である可能性を示唆している。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 7本
- W0006 所属欲求:人間の根本的動機としての対人的愛着への欲求 Baumeister(1995) Psychological bulletin 主要400 被引用 22,538
- W0025 心理的幸福感の構造再考 Ryff(1995) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 9,953
- W0293 Facebook利用は若年成人の主観的ウェルビーイングの低下を予測する Kross(2013) PLoS ONE 主要400 被引用 1,502
- W0397 友人ネットワーキングサイトと青年の幸福および社会的自尊感情との関係 Valkenburg(2006) Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking 被引用 1,634
- W0702 所得格差と幸福 Oishi(2011) Psychology Science 被引用 756
- W1031 Facebook実験:Facebookをやめるとウェルビーイングが高まる Tromholt(2016) Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking 被引用 356
- W1060 Facebook利用と損なわれた幸福感との関連:縦断研究 Shakya(2017) American Journal of Epidemiology 被引用 363
後続研究(この論文を引用している) 6本
- W0313 青少年のウェルビーイングとデジタル技術利用との関連 Orben(2019) Nature Human Behaviour 主要400 被引用 1,244
- W0399 子どもと青少年におけるスクリーンタイムと心理的ウェルビーイングの低さとの関連:母集団ベースの研究から Twenge(2018) Preventive medicine reports 主要400 被引用 1,128
- W0735 デジタルメディア利用と心理的ウェルビーイングの関連における男女差:3つの大規模データセットからの証拠 Twenge(2020) Journal des adolescens 主要400 被引用 523
- W1057 デジタル・ウェルビーイングの倫理:主題別レビュー Burr(2020) Science and Engineering Ethics 主要400 被引用 310
- W0907 世界的に増加する青年の孤独感 Twenge(2021) Journal des adolescens 被引用 352
- W1136 テクノロジーに時間を使うほど幸せが減る?デジタルメディア利用と心理的ウェルビーイングの関連 Twenge(2019) Current Directions in Psychological Science 被引用 282
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文献表記(APA第7版)
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