マインドフルネス瞑想の実践に基づく慢性疼痛患者のための行動医学外来プログラム:理論的考察と予備的結果
An outpatient program in behavioral medicine for chronic pain patients based on the practice of mindfulness meditation: theoretical considerations and preliminary results.
Jon Kabat-Zinn(1982)General Hospital Psychiatry, 4(1), 33–47
10週間のマインドフルネス瞑想プログラムにより、慢性疼痛患者の痛みと気分障害が大きく軽減することを示した。
要旨根拠:抄録
通常の医療で改善しない慢性疼痛患者に対し、自己調整(=自分で心身の状態を整える力)を身につける行動医学プログラムとして、マインドフルネス瞑想を用いた10週間のストレス低減・リラクゼーション・プログラム(のちのMBSR)が試みられた。瞑想は身体感覚を「距離をおいて観察する」注意の構えを育て、痛みの感覚成分と、それに伴う情動的な警報反応とを切り離すことで苦しみを減らすと理論づけられた。腰・首肩・頭痛などの慢性疼痛患者51名のデータでは、10週後に65%が疼痛評価指数で33%以上、50%が50%以上の減少を示した。気分の乱れや精神症状も大きく改善し、追跡時もおおむね維持され、痛みの種類によらなかった。対照群のない予備研究という限界はあるが、MBSRの原点となる論文である。
関係メモ——この研究のその後
- 後続・発展W0026 Kabat-Zinn(2003)がMBSRを含むマインドフルネス介入の系譜を整理し、W0045 Bishop(2004)とW0022 Baer(2006)が定義と測定を確立した
- W0078 Grossman(2004)がMBSRの中程度の健康効果を報告し、W0083 Hofmann(2010)が不安・抑うつへの効果を、W0164 Goyal(2014)が不安・抑うつ・痛みへの小〜中程度の改善を確認した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
この論文が出てくる研究の系譜
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
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後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0022 自己報告式の評価法を用いたマインドフルネスの側面の探究 Baer(2006) Assessment (Odessa, Fla.) 主要400 被引用 7,685
- W0026 文脈の中のマインドフルネス介入:過去、現在、そして未来 Kabat-Zinn(2003) Clinical Psychology Science and Practice 主要400 被引用 8,598
- W0051 臨床的介入としてのマインドフルネス訓練:概念的・実証的レビュー Baer(2003) Clinical Psychology Science and Practice 主要400 被引用 5,061
- W0068 マインドフルネス:理論的基礎とその有益な効果のエビデンス Brown(2007) Psychological Inquiry 主要400 被引用 3,774
- W0078 マインドフルネスストレス低減法と健康上の恩恵:メタ分析 Grossman(2004) Journal of Psychosomatic Research 主要400 被引用 4,275
- W0082 瞑想者と非瞑想者のサンプルにおける五因子マインドフルネス質問紙の構成概念妥当性 Baer(2008) Assessment (Odessa, Fla.) 主要400 被引用 3,025
- W0083 マインドフルネスに基づく療法が不安と抑うつに与える効果:メタ分析的レビュー Hofmann(2010) Journal of Consulting and Clinical Psychology 主要400 被引用 3,891
- W0123 マインドフルネスが心理的健康に与える効果:実証研究のレビュー Keng(2011) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 2,740
- W0141 マインドフル・セルフ・コンパッション・プログラムのパイロット研究とランダム化比較試験 Neff(2013) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 2,240
- W0168 エネルギー、パーソナリティ、健康について:ウェルビーイングの動的な反映としての主観的活力 Ryan(1997) Journal of Personality 主要400 被引用 2,768
- W0209 マインドフルネス介入 Creswell(2017) Annual Review of Psychology 主要400 被引用 1,567
- W0277 自己報告によるマインドフルネスの測定 Baer(2018) Current Opinion in Psychology 主要400 被引用 1,280
ほか 3 件
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- https://doi.org/10.1016/0163-8343(82)90026-3
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- 同年同分野で
- 上位 22.4%
- 分野(OpenAlex)
- Musculoskeletal pain and rehabilitation
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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