自己超越(Self-Transcendence)
自己の境界を越え他者・自然・過去未来とつながる感覚(Reed)
幸せへの効果の大きさ
(推定) 高齢者メタ(k=13、N=1,634)で人生の意味とr=.53、レジリエンスとr=.50。人生満足の直接値なし
(推定) 抑うつとr=−.40(NA低減が主)。PAの直接値なし
- ほかの幸福度指標
- 首尾一貫感覚とr=.28。看護学領域(Reed尺度)の研究が中心
- なぜ効くのか
- 自己中心性の低下→意味・つながりの感覚→不安と抑うつの緩和
- 幸せの4因子
- ありがとうありのままに ありがとう/ありのままに →自己超越 →幸福度
こうすると更に効く
自己超越(他者・自然・過去未来とつながる感覚)は65歳以上のメタ分析で人生の意味とr=.53、レジリエンスとr=.50、抑うつとr=−.40の関連がありました(Haugan et al., 2021)。活かすコツは、自分中心の視点をゆるめる時間を持つこと。自然に触れる、年下に伝える、先祖や次世代に思いを馳せる、ボランティアなど、自分より大きなものに参加する経験が入口になります。病気や喪失などの困難の後に自己超越が深まる人も多く、高齢期の適応資源として注目されています。
気をつけること
メタ分析は65歳以上かつ看護学のReed尺度に限られていて、若い世代では単発研究しかないので、一般化には注意です(確度B)。横断研究が中心で、意味を感じている人が自己超越を報告しやすい逆方向もあります。人生の意味との相関が高すぎて別概念として分けにくいという問題もあります。ポジティブ感情の直接値はなく、効き先は抑うつ低減が主と推定されます。
最初の一歩
今週、自分より大きなもの(自然・歴史・次の世代)を感じる時間を10分だけ作ってみてください。周囲は、高齢の家族に「若い人に伝えたいこと」を聞くだけでも、その感覚を支えられます。
主要な研究
- Self-transcendence among adults 65 years and older: A meta-analysis(Haugan, Deliktaş Demirci, Kabukcuoglu & Aune, 2021, Scand J Caring Sci)
メモ:メタは65歳以上限定・看護学のReed尺度。若年成人では単発研究のみ。既収載『畏敬(awe)』『スピリチュアリティ』『人生の意味』と重なる(自己超越は意味とr=.53で弁別困難)。横断
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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