成長的信念:幸福は変えられる(Happiness Mindset)
幸福は固定ではなく努力で変えられるという暗黙理論(増大的信念)
幸せへの効果の大きさ
増大的信念は快楽的・eudaimonic well-beingと正(社会的望ましさ・能力の暗黙理論・希望・強みの使用を統制後も残存;学生N=230、363の2研究のベイズ統合で「中程度」の関連)。係数未確認
(推定) 快楽的well-beingの指標にPAを含むが単独値は未確認
- ほかの幸福度指標
- 幸福活動(治療的生活改善)の有用性認知と実行意図 正(実験で増大的信念を誘導すると活動への賛同↑)、ポジティブ優先・内発的動機・自己への思いやり・調和 正
- なぜ効くのか
- Dweckの暗黙理論の幸福版:可変性の信念が幸福向上行動への動機と介入への開放性を高める
- 幸せの4因子
- なんとかなる なんとかなる(変えられる信念 →幸福行動の採用 →幸福度)
こうすると更に効く
この信念の効き方は『行動へのドアを開ける』タイプみたいです。幸福は努力で変えられると思う人は、感謝や運動などの幸福活動を有用だと認め、実行する意図も高くなるという実験結果があります(Howell, Passmore & Holder, 2016)。なので信念を単独で唱えるより、小さな幸福活動を1つ試して『少し変わった』を体験し、信念と行動を往復させるのが近道でしょう。能力の成長マインドセットとは別物で、こちらは『気分や満足は固定ではない』という方に焦点があります(Passmore, Howell & Holder, 2018)。
気をつけること
学生標本の2研究で中程度の関連ですが、同じ研究室からの報告が中心で独立した再現が少なく、確度はCです。幸福度そのものが上がったかの因果はまだ検証されておらず、実験で確認されたのは行動意図まで。もともと幸せな人ほど『変えられる』と感じやすいという逆方向も考えられます。『変えられるはずなのに変わらない』と自分を責める方向に働くと逆効果なので、変えられない事情がある時期は無理をしないでください。つらさが長く続くときは専門家に相談を。
最初の一歩
今週、『幸せ度は体重みたいに増減するもの』と仮に考えて、1つだけ小さな幸福活動(感謝を伝える、散歩など)を試し、前後の気分を10点満点でメモしてみてください。
主要な研究
- Implicit theories of well-being predict well-being and the endorsement of therapeutic lifestyle changes(Howell, Passmore & Holder, 2016, J Happiness Stud)
- Positioning implicit theories of well-being within a positivity framework(Passmore, Howell & Holder, 2018, J Happiness Stud)
メモ:同一研究室の学生標本が中心で独立再現が少ない。幸福水準そのものへの因果効果は未検証(実験は行動意図まで)。既収載『成長マインドセット(能力)』と弁別。N057『幸福重視』とは異なり、可変性の信念は有益
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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