実行意図/if-thenプラン
『状況Xなら行動Yをする』と事前に具体的に決めておく計画法
幸せへの効果の大きさ
(推定) 目標達成への効果d=.65(94研究のメタ、Gollwitzer & Sheeran 2006)。SWBは直接測定されておらず、目標進捗→人生満足の経路からの推定
未検証(感情アウトカムの統合値なし)。感情制御への適用研究はあるが統合されていない
- ほかの幸福度指標
- 目標達成・健康行動(運動・食事・受診)、学業、習慣形成。情動制御課題への応用
- なぜ効くのか
- 状況手がかりと行動の連合を事前形成→実行の自動化、意図-行動ギャップの縮小
- 幸せの4因子
- やってみよう やってみよう
こうすると更に効く
「もっと運動する」ではなく「月曜の帰宅後、靴を脱いだらすぐウェアに着替える」のように、状況(if)と行動(then)を具体的に結びつけるのがコツです。94研究のメタ分析では目標達成への効果がd=.65と中〜大の大きさでした(Gollwitzer & Sheeran, 2006)。仕組みは、状況の手がかりと行動をあらかじめセットにしておくことで、その場で迷わず半ば自動的に動けるようになること(意図と行動のギャップを縮める)。「誘惑が来たらこうする」という形で、やめたい習慣にも使えます。すでに本気で達成したい目標があるときに最も効きます。
気をつけること
このメタ分析が測ったのは「行動が実行されたか」であり、幸福度は直接測られていません。幸せへの効果は「目標が進む→人生満足が上がる」という間接の経路を仮定したもので、その部分は相関にとどまります。感情への効果はまだ統合されていない状態です。プランを増やしすぎると管理自体が負担になり、達成できないと自己批判の材料になりやすいので、1つか2つに絞るほうが続きます。
最初の一歩
今週やりたいことを1つ選び、「〜したら、〜する」の形で1行書いて、見える場所に貼ってみてください。1週間で何回実行できたか数えるだけで、次のプランの精度が上がります。
主要な研究
- Implementation intentions and goal achievement: A meta-analysis of effects and processes(Gollwitzer & Sheeran, 2006, Adv Exp Soc Psychol)
メモ:メタ分析のアウトカムは目標達成(行動)であり幸福ではない。幸福への効果は『目標進捗→SWB』の間接経路の仮定。目標設定(N088)の実行段階技法として弁別。因果(実験)は目標達成までで、SWBとの関係は相関的
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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