嘘をつくこと
日常的に相手を欺く発言をすること
幸せへの効果の大きさ
(推定) 人生満足の直接検証は乏しい。HRS高齢者N=9813の4年追跡:正直・誠実の性格強みが高い群は抑うつリスク11%低(RR=0.89)
NA増:日誌研究(大学生1日2回・地域住民1日1回の嘘)で、嘘を伴う相互作用は嘘のないものより不快で親密さが低いと評価
- ほかの幸福度指標
- 抑うつ・肺疾患・身体機能(正直さの性格強み)。関係の質(嘘が多い関係は親密さ低)
- なぜ効くのか
- 認知負荷・発覚不安・自己不一致・罪悪感。信頼損失による関係資源の減少
- 幸せの4因子
- ありがとうを損なうありのままにを損なう ありのままに(逆)・ありがとう(逆:信頼の毀損)
こうすると更に効く
日誌研究では、嘘を伴うやりとりは嘘のないものより不快で親密さが低いと本人が評価していました(DePaulo et al., 1996)。正直・誠実という性格の強みが高い人は抑うつリスクが低いという追跡研究もあります(Weziak-Bialowolska et al., 2021)。減らすコツは、嘘をつきそうになる場面(断りにくい誘い、見栄を張りたいとき)を前もって知っておき、角の立たない正直な言い方を用意しておくこと。思いやりの嘘まで全部なくす必要はなさそうです。
気をつけること
「嘘の頻度が増えると幸福が下がる」を直接示した縦断研究や実験は確認できておらず、根拠はまだ弱めです。嘘を減らす介入で健康が改善したとされる研究は学会発表で査読を経ていません。横断的な関連なので、不快な関係だから嘘が増えるという逆方向もあり得ます。相手を守るための嘘は別物で、正直さを押し通して人を傷つけるのは逆効果です。
最初の一歩
今日1日、ついた小さな嘘を数えてみる。多くの人が思ったより多いことに気づくはずで、次に同じ場面が来たときの言い方を1つ考えておくだけで減らせます。
主要な研究
- Lying in everyday life(DePaulo, Kashy, Kirkendol, Wyer & Epstein, 1996, J Pers Soc Psychol)
- Being good, doing good: the role of honesty and integrity for health(Weziak-Bialowolska, Bialowolski & Niemiec, 2021, Soc Sci Med)
メモ:「嘘の頻度→幸福低下」を直接示す縦断・実験は確認できず(嘘を減らす介入で健康改善を示したとされるKelly & Wang 2012は学会発表で未査読・未照合)。Weziak-Bialowolskaは「正直さ」という性格強みでの検証。向社会的な嘘(思いやりの嘘)は別。v2.6.1:OpenAlexで確認できず。未確認:Kelly & Wang 2012『A life without lies』(A。査読論文としては未収載。OpenAlexにはAPAプレスリリース記録『Lying less linked to better health, new research finds』(2012, PsycEXTRA, doi:10.1037/e683902012-001)のみ存在し、未査読のまま
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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