ゴシップ
その場にいない第三者についての評価的会話
幸せへの効果の大きさ
(未検証) 人生満足との関連を測った研究は確認できず
混在:向社会的ゴシップ(他者を守る警告)は不正を目撃した際のNAを低減(4研究)。一方、上司への否定的ゴシップを聞くと反すう→睡眠悪化→翌朝活力低下(15日ESM、N=122)。職場の否定的ゴシップは標的の離職意図↑・不安↑
- ほかの幸福度指標
- 協力・評判・集団の規範維持(ゴシップが協力を促進する実験)。日常ゴシップ(N=309、10日)は主に協力性情報で受け手は信じて評価更新
- なぜ効くのか
- 評判情報の共有で協力維持・社会的絆(正)、否定的内容の反すう・標的の排除(負)。送り手/受け手/標的で効果が逆転
- 幸せの4因子
- ありがとう ありがとう(集団の絆・規範維持)/ありがとう(逆:標的への害)
こうすると更に効く
他人を守るための警告(あの人は約束を破るよ、など)は、不正を目撃したときの嫌な気持ちを減らし、集団の協力を保つ働きがあるようです(Feinberg et al., 2012)。日常のゴシップは主に「この人は協力的か」という情報で、受け手は評価の更新に使っています(Dores Cruz et al., 2021)。つまり、事実にもとづいて、相手を助ける目的で、必要な人にだけ伝えるのが「良いゴシップ」の条件という感じでしょうか。逆に上司への否定的なゴシップを聞くと反すう(同じことを頭の中で繰り返すこと)が起きて睡眠が悪化するので、聞く側としても距離を置くのがコツです(Hu et al., 2024)。
気をつけること
幸福度そのものを直接測った研究は乏しく、協力や評判、職場行動の研究が中心なので根拠は弱めです。送り手・受け手・標的のどの立場かで効果が逆転し、標的になった人には離職意図や不安の増加といった害があります。職場で否定的な噂を広めれば、短期的に盛り上がっても信頼は目減りします。ゴシップの許容度は文化や職場によっても違います。
最初の一歩
今週、誰かの話をするときに「これはその人を守るためか、ただの悪口か」を一瞬だけ自問してみる。悪口なら話題を変えるだけで十分です。
主要な研究
- The virtues of gossip: reputational information sharing as prosocial behavior(Feinberg, Willer, Stellar & Keltner, 2012, J Pers Soc Psychol)
- Gossip and reputation in everyday life(Dores Cruz, Thielmann, Columbus et al., 2021, Philos Trans R Soc B)
- Gossiping the (recipient's) day away: the impact of supervisor-directed gossip on recipients' rumination, sleep quality, vitality, and work outcomes(Hu, Deng, Song et al., 2024, J Appl Psychol)
メモ:幸福度の直接研究は乏しく、協力・評判・職場行動の研究が主。立場(送り手・受け手・標的)と内容の正負で効果が変わるため1行での符号付けは不適。削除も検討可
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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