米国外科医のバーンアウトと医療過誤
Burnout and Medical Errors Among American Surgeons
T. Shanafelt, C. Balch, G. Béchamps et al.(2010)Annals of Surgery, 251(6), 995–1000
外科医が自己報告する重大な医療過誤が、バーンアウトの程度と精神的QOLの低さに強く関連することを示した。
要旨根拠:抄録
患者安全への取り組みにもかかわらず医師による医療過誤は依然多く、本研究は米国外科医のバーンアウトと自覚された重大な医療過誤との関係を検討した。2008年に米国外科学会の会員に匿名の横断調査を行い、過去3か月の重大過誤の自己評価、うつスクリーニング、バーンアウトと生活の質(QOL)の標準尺度を用いた。回答した7,905人のうち8.9%が過去3か月に重大な過誤を犯したと懸念しており、その報告はバーンアウトの3側面すべて、うつ症状、精神的QOLの低さと強く関連した。脱人格化(=患者を人ではなく物のように扱う冷淡さ)が1点高いごとに過誤報告の可能性が11%、情緒的消耗が1点高いごとに5%高まり、他の要因を統制しても独立した予測因子であった。一方、夜間当直の頻度や労働時間は過誤と関連しなかった。外科医の苦痛を減らし、過誤発生時に支援する方策の研究が必要だと結論づけている。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 4本
- W0110 マスラック・バーンアウト尺度マニュアル Maslach(1996) Consulting Psychologists Press 被引用 3,722
- W0139 職務バーンアウトの3次元の相関要因に関するメタ分析的検討 Lee(1996) Journal of Applied Psychology 被引用 3,519
- W0338 内科研修医プログラムにおけるバーンアウトと自己報告による患者ケア Shanafelt(2002) Annals of Internal Medicine 被引用 2,162
- W0563 米国の外科医におけるバーンアウトとキャリア満足度 Shanafelt(2009) Annals of Surgery 被引用 1,162
後続研究(この論文を引用している) 10本
- W0086 米国一般人口と比較した米国医師のバーンアウトとワークライフバランス満足度 Shanafelt(2012) Archives of Internal Medicine 被引用 3,308
- W0131 医師のバーンアウト:要因、影響、解決策 West(2018) Journal of Internal Medicine 被引用 2,448
- W0178 2011年から2014年における医師と米国一般労働人口のバーンアウトおよびワークライフバランス満足度の変化 Shanafelt(2015) Mayo Clinic proceedings 被引用 2,503
- W0289 経営リーダーシップと医師のウェルビーイング:エンゲージメントを高めバーンアウトを減らす9つの組織戦略 Shanafelt(2017) Mayo Clinic proceedings 被引用 1,623
- W0403 医師のバーンアウトを減らすための統制された介入:システマティックレビューとメタ分析 Panagioti(2017) JAMA Internal Medicine 被引用 1,291
- W0405 医療スタッフのウェルビーイング、バーンアウト、患者安全:システマティックレビュー Hall(2016) PLoS ONE 被引用 1,424
- W0516 事務負担および電子環境の特性と、医師のバーンアウト・職業満足度との関係 Shanafelt(2016) Mayo Clinic proceedings 被引用 1,011
- W0672 医療従事者のバーンアウト:有病率、影響、予防戦略 Hert(2020) Local and Regional Anesthesia 被引用 550
- W0678 COVID-19パンデミック最初の2年間における医師のバーンアウトとワークライフ統合満足度の変化 Shanafelt(2022) Mayo Clinic proceedings 被引用 483
- W0708 COVID-19流行下の武漢における最前線病棟と通常病棟で働く腫瘍科医師・看護師のバーンアウト頻度の比較 Wu(2020) Journal of Pain and Symptom Management 被引用 528
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文献表記(APA第7版)
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- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
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- Patient Safety and Medication Errors
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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