内科研修医プログラムにおけるバーンアウトと自己報告による患者ケア
Burnout and Self-Reported Patient Care in an Internal Medicine Residency Program
T. Shanafelt, K. Bradley, J. Wipf et al.(2002)Annals of Internal Medicine, 136(5), 358–367
内科研修医の76%がバーンアウトの基準を満たし、バーンアウトが不適切な患者ケアの自己報告と強く関連することを示した。
要旨根拠:抄録
バーンアウトは脱人格化、情緒的消耗感、個人的達成感の低さからなる症候群であるが、研修医におけるバーンアウトや患者ケアとの関係はほとんど知られていなかった。本研究はシアトルの大学病院の内科研修医115名に匿名の郵送調査を行った横断研究である。バーンアウトはマスラック・バーンアウト尺度で測定し、最適でない患者ケア(治療選択肢を十分説明しなかった、知識不足以外の理由でミスをした等)を5項目で自己報告してもらい、抑うつと危険な飲酒もスクリーニングした。回答者の76%がバーンアウトの基準を満たし、バーンアウトのある研修医は月1回以上の不適切なケアを報告する割合が有意に高かった(53%対21%)。多変量解析では、性別、抑うつ、飲酒ではなくバーンアウトが不適切なケアと強く関連し(オッズ比8.3)、とくに脱人格化が用量反応的に関連していた。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 5本
- W0011 職務バーンアウト Maslach(2001) Annual Review of Psychology 主要400 被引用 13,595
- W0110 マスラック・バーンアウト尺度マニュアル Maslach(1996) Consulting Psychologists Press 被引用 3,722
- W0139 職務バーンアウトの3次元の相関要因に関するメタ分析的検討 Lee(1996) Journal of Applied Psychology 被引用 3,519
- W1000 がん診療医におけるバーンアウトと精神的不調 Ramirez(1995) British Journal of Cancer 被引用 648
- W1080 患者満足度と看護師のバーンアウトの対応関係 Leiter(1998) Social Science & Medicine (1967) 被引用 608
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0086 米国一般人口と比較した米国医師のバーンアウトとワークライフバランス満足度 Shanafelt(2012) Archives of Internal Medicine 被引用 3,308
- W0131 医師のバーンアウト:要因、影響、解決策 West(2018) Journal of Internal Medicine 被引用 2,448
- W0178 2011年から2014年における医師と米国一般労働人口のバーンアウトおよびワークライフバランス満足度の変化 Shanafelt(2015) Mayo Clinic proceedings 被引用 2,503
- W0289 経営リーダーシップと医師のウェルビーイング:エンゲージメントを高めバーンアウトを減らす9つの組織戦略 Shanafelt(2017) Mayo Clinic proceedings 被引用 1,623
- W0296 米国一般人口と比較した米国の医学生、研修医、若手医師のバーンアウト Dyrbye(2014) Academic medicine : journal of the Association of American Medical Colleges 被引用 1,684
- W0304 米国外科医のバーンアウトと医療過誤 Shanafelt(2010) Annals of Surgery 被引用 1,935
- W0323 マインドフル・コミュニケーション教育プログラムと、プライマリケア医のバーンアウト・共感・態度との関連 Krasner(2009) Journal of the American Medical Association (JAMA) 被引用 1,670
- W0405 医療スタッフのウェルビーイング、バーンアウト、患者安全:システマティックレビュー Hall(2016) PLoS ONE 被引用 1,424
- W0477 医療専門職のためのマインドフルネスストレス低減法:無作為化試験の結果 Shapiro(2005) International Journal of Stress Management 被引用 1,414
- W0492 医学生と研修医が経験するバーンアウトに関するナラティブレビュー Dyrbye(2016) Medical Education 被引用 1,033
- W0491 米国医学生におけるバーンアウトと自殺念慮 Dyrbye(2008) Annals of Internal Medicine 被引用 1,302
- W0516 事務負担および電子環境の特性と、医師のバーンアウト・職業満足度との関係 Shanafelt(2016) Mayo Clinic proceedings 被引用 1,011
ほか 3 件
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.7326/0003-4819-136-5-200203050-00008
- 無料で読めるか
- × 有料(非OA)
- DOI
- 10.7326/0003-4819-136-5-200203050-00008
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 77.9 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 2,162(うち影響引用 46)・ OpenAlex 2,199
- 年あたり被引用
- 86.5
- FWCI
- 76.5(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Healthcare professionals’ stress and burnout
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 幸せに効くことバーンアウト(燃え尽き)燃え尽きの中心は『資源の枯渇』。回復不全が続くと人生の評価まで下がります
- 発達マップウェルビーイングを高める有効な取り組み(支援メニュー)5つの発達段階で比べた表・幸せの4因子(個人)
- 幸せに効くこと労働時間の裁量/フレックス「いつ働くか」を自分で決められないことが、うつやバーンアウトのリスクを上げるみたいです
- 発達マップ組織版:主観的健康観5つの発達段階で比べた表・サーベイ・診断とWBC組織版の読み方
- 名言集外を見る者は夢を見、内を見る者は目覚めるカール・グスタフ・ユング
- 名言集私は自画像を描く。私が最もよく知っている主題だからフリーダ・カーロ
- 調査・報告書アクサ マインドヘルス・レポート(AXA Mind Health Report)保険会社アクサが約18か国のネット調査で、心の健康の状態と職場の支援を毎年比べる報告書。
- 調査・報告書従業員のウェルビーイング、生産性、企業業績――エビデンスと事例(世界幸福・ウェルビーイング政策報告2019 第5章)従業員の満足度と生産性・顧客ロイヤルティ・離職・利益の関係を、339研究のメタ分析で示した章。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →