意味とは「重要であること」:人生の意味判断の前提としての一貫性・目的・実存的存在価値の評価
Meaning is about mattering: Evaluating coherence, purpose, and existential mattering as precursors of meaning in life judgments.
V. Costin, V. Vignoles(2020)Journal of Personality and Social Psychology, 118(4), 864–884
一貫性・目的・存在価値のうち、人生の意味判断を縦断的に予測するのは存在価値(mattering)だけだと示した。
要旨根拠:抄録
人生の意味の三部構成理論にもとづき、一貫性(理解)、目的、実存的存在価値(mattering:=自分の存在が重要だという感覚)が、人生の意味判断の前提としてそれぞれどれだけ寄与するかを検討した。研究1(SNS利用者314人)では黙従傾向(=何にでも「はい」と答えやすい傾向)の影響を受けない簡易尺度を開発し、各概念と意味判断が互いに、また統制感・所属感・自尊感情・気分などとも区別できることを確認した。研究2(学生168人)と研究3(事前登録、442人)では1か月間隔の縦断データを収集した。両研究で存在価値のみが意味判断の有意な前提となり、目的と一貫性はそうならなかった。研究者や実践家は見過ごされがちな存在価値の次元にもっと注目すべきだと結論づけた。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0295 Martela & Steger(2016)とW0725 George & Park(2016)の意味の3要素(一貫性・目的・存在価値)論を縦断データで検証し、存在価値の優位を示した
- 後続・発展W0691 King & Hicks(2021)が人生の意味研究の総説でこの知見を取り込んだ
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 15本
- W0001 自己決定理論と、内発的動機づけ・社会的発達・ウェルビーイングの促進 Ryan(2000) American Psychologist 主要400 被引用 41,852
- W0003 目標追求の「何を」と「なぜ」――人間の欲求と行動の自己決定 Deci(2000) Psychological Inquiry 主要400 被引用 31,269
- W0004 自己効力感:行動変容の統一理論に向けて Bandura(1977) Psychology Review 主要400 被引用 56,629
- W0002 ポジティブ感情とネガティブ感情の簡便な尺度の開発と妥当性検証:PANAS尺度 Watson(1988) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 41,735
- W0006 所属欲求:人間の根本的動機としての対人的愛着への欲求 Baumeister(1995) Psychological bulletin 主要400 被引用 22,538
- W0013 幸福がすべてか?――心理的幸福感の意味の探究 Ryff(1989) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 14,608
- W0017 幸福と人間の潜在力について:快楽主義的・エウダイモニア的ウェルビーイング研究のレビュー Ryan(2001) Annual Review of Psychology 主要400 被引用 11,279
- W0049 人生の意味尺度(MLQ):人生の意味の存在と探求の測定 Steger(2006) Journal of Counseling Psychology 主要400 被引用 4,717
- W0147 国際的に信頼できるポジティブ・ネガティブ感情尺度(PANAS)短縮版の開発と妥当性検証 Thompson(2007) Journal of Cross-Cultural Psychology 主要400 被引用 2,401
- W0295 人生の意味の3つの意味:首尾一貫性・目的・重要性の区別 Martela(2016) The Journal of Positive Psychology 主要400 被引用 1,273
- W0347 自尊感情への欲求の原因と結果:存在脅威管理理論 Greenberg(1986) Public Self and Private Self(書籍の章) 主要400 被引用 2,269
- W0553 ポジティブ感情と人生の意味の経験 King(2006) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 1,192
ほか 3 件
後続研究(この論文を引用している) 2本
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- 論文ページ
- https://doi.org/10.1037/pspp0000225
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- DOI
- 10.1037/pspp0000225
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 40.3 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 276(うち影響引用 27)・ OpenAlex 341
- 年あたり被引用
- 39.4
- FWCI
- 30.4(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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