ワーク・エンゲイジメントの社会心理学——研究の現状
The social psychology of work engagement: state of the field
A. Bakker(2022)Career Development International, 27(1), 36–53
ワーク・エンゲイジメントは同僚・上司・パートナーの間で伝染し、チームや家庭にも広がる社会的プロセスで生じるというモデルを提案した。
要旨根拠:抄録
背景として、ワーク・エンゲイジメント(=仕事への活力・熱意・没頭)はキャリアの成功と結びつくことが分かってきた一方、その社会心理学的な起源は体系的に整理されていなかった。本論文は、情動伝染(=他者の感情が自然に移る現象)、チーム・エンゲイジメント、リーダーシップ、主体的な仕事行動、仕事から家庭への波及といった文献を統合し、理論モデルを構築した。その結果、第一にエンゲイジメントは同僚・上司・パートナーから伝染すること、第二にチーム単位でも生じ、エンゲイジしたチームは活動がよく同期し成果も高いこと、第三にリーダーは無意識的な速い経路と意識的な遅い経路で影響すること、第四に社会的なジョブ・クラフティングや遊び心のある仕事設計で自ら意欲を保てること、第五に家庭へ波及しうることを整理した。組織は、リーダーシップ訓練やチーム単位のジョブ・クラフティングなどの社会心理学的介入によってエンゲイジメントを高められると示唆している。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 9本
- W0006 所属欲求:人間の根本的動機としての対人的愛着への欲求 Baumeister(1995) Psychological bulletin 主要400 被引用 22,538
- W0084 ワーク・エンゲージメント:数量的レビューと課題遂行・文脈的業績との関係の検証 Christian(2011) Personnel Psychology 主要400 被引用 2,996
- W0020 仕事の要求度-資源理論:これまでの総括と今後の展望 Bakker(2017) Journal of Occupational Health Psychology 被引用 6,743
- W0115 バーンアウトとワーク・エンゲイジメント:JD-Rアプローチ Bakker(2014) Annual Review of Organizational Psychology and Organizational Behavior 被引用 2,397
- W0268 仕事の資源、個人の資源、ワーク・エンゲイジメントの相互関係 Xanthopoulou(2009) Journal of Vocational Behavior 被引用 1,937
- W0473 ワーク・エンゲージメントと財務的成果:仕事の資源と個人の資源の役割に関する日誌研究 Xanthopoulou(2009) Journal of Occupational and Organizational Psychology 被引用 1,320
- W0923 ジョブ・クラフティングと役割外行動:ワーク・エンゲージメントとフラリッシングの役割 Demerouti(2015) Journal of Vocational Behavior 被引用 498
- W1476 課題・関係・認知のクラフティングは職務パフォーマンスとどう関係するか——有意味感の役割に関する週次日誌研究 Geldenhuys(2020) European Journal of Work and Organizational Psychology 被引用 104
- W2131 組織における強みの活用をマルチレベルの構成概念として捉える Woerkom(2020) Human Resource Management Review 被引用 53
後続研究(この論文を引用している) 1本
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- https://doi.org/10.1108/cdi-08-2021-0213
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- DOI
- 10.1108/cdi-08-2021-0213
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 28.6 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 143(うち影響引用 15)・ OpenAlex 178
- 年あたり被引用
- 28.6
- FWCI
- 27.4(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Job Satisfaction and Organizational Behavior
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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