幸福↓ 幸せを損なう 確度B大規模研究・複数の研究が一致
インフレ率
高インフレが国民の生活満足を下げる
物価高は国民の満足を下げる、ただし失業ほどではない
幸せへの効果の大きさ
人生満足度(SWLS)
×負多国間で負
感情のバランス(PANAS)
×負負
- ほかの幸福度指標
- 生活満足(Eurobarometer)
- なぜ効くのか
- 実質所得目減り・不確実性・将来不安
- 幸せの4因子
- なんとかなるを損なう なんとかなる(逆)
こうすると更に効く
多国間データで、インフレ率は生活満足と負の関係があります(Di Tella, MacCulloch & Oswald, 2001)。メカニズムは実質所得の目減りと将来への不確実性なので、個人として和らげるコツは「見通し」を取り戻すことです。家計の固定費を把握する、価格の上がりにくい支出に置き換える、収入が物価に追いつく交渉をする、といった小さなコントロール感の回復が効きそうです。ニュースで毎日物価を追い続けると不安が増幅するので、情報の摂取頻度を決めておくのも手です。
気をつけること
国レベルの関連で、個人のインフレ体験と幸福を直接測ったものではありません。失業の方が重みが大きく(不幸指数の非対称)、インフレ単独の効果は相対的に小さいです(Blanchflower et al., 2014)。経済状況と第三の要因(政治不安など)が絡んで、インフレだけの効果とは言い切れません。家計不安で眠れない状態が続くときは、家計相談の窓口や専門家を頼ってください。
最初の一歩
今週、月の固定費を1枚の紙に書き出す。数字が見えるだけで「なんとかなる」感が少し戻ります。
主要な研究
- Preferences over Inflation and Unemployment(Di Tella, MacCulloch & Oswald, 2001, AER)
- Blanchflower et al.(2014)
メモ:失業の重みの方が大きい(不幸指数の非対称)
原典と照合済み(2次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「経済・格差」の項目
幸福↑ A 一人当たりGDP/国の豊かさ 国が豊かになるほど生活評価は高い、ただし効くのは「評価」で「感情」ではない 幸福↑ A 主観的社会階層 「自分はどのあたりか」の感覚は、実際の収入より幸福に効く 幸福↓ B マクロ失業率(地域・国の文脈) 自分が働いていても、周りの失業率が高いと満足は下がる 混在 B 所得格差 格差と幸福の関係は、平均するとじつは意外に小さいみたいです 幸福↓ B マクロ経済危機・不況 金融危機や不況は、国民の心の健康をかなり確実に悪化させます 混在 A 社会的流動性 上に移動しても下に移動しても、心にはコストがあるみたいです 幸福↓ A 貧困率(地域) 地域の貧困率が下がると、住民の幸福度は本当に上がるみたいです 混在 B 経済成長率 国が豊かになっても、格差が広がれば幸せは増えない
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 主要研究インフレと失業に対する選好:幸福度調査からの証拠Tella(2001)・欧州の幸福度調査から、インフレも失業も国民の幸福を下げ、失業の方がより大きな損失をもたらすことを示した。
- 主要研究幸福のマクロ経済学Tella(2003)・欧米の大規模調査から、国民の幸福度がGDP、失業、インフレ、福祉の手厚さといったマクロ経済指標と連動することを示した。
- 名言集経済成長は、必ずしも人々の幸福を高めないリチャード・イースタリン
- 禅語百選吾唯足知私は、足りていることを知っている。欲望を追いかける前に、すでに満ちていることに気づく。
- 名言集満足は貧しい者を富ませ、不満は富める者を貧しくするベンジャミン・フランクリン
- 発達マップ仕事の苦しみ5つの発達段階で比べた表・人生の歩み
- 思想マップ悩み相談:お金が不安で仕方がないお金・将来・まず読むなら ケイパビリティ・アプローチ/エピクロス派/ユダヤ教
- 調査・報告書韓国「国民の生活の質(삶의 질)」指標と報告書韓国政府がGDPを超えて、所得・健康・つながり・主観的幸福など71指標で国民の暮らしの質を追う。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →