ほぼ無 幸福との関連がほぼない 確度B大規模研究・複数の研究が一致
出生順位・きょうだい構成
出生順位と幸福・パーソナリティの関連(概ね無効果)
『長子は真面目、末っ子は自由』は、大規模データでは出てこない
幸せへの効果の大きさ
人生満足度(SWLS)
−ほぼゼロ大規模研究で有意効果を検出せず
感情のバランス(PANAS)
−ほぼゼロほぼ無
- ほかの幸福度指標
- パーソナリティ(有意差ほぼなし)
- なぜ効くのか
- 古典的仮説(競争・親投資)は大規模データで支持されず
- 幸せの4因子
- ありのままに ありのままに
こうすると更に効く
この行は『効かないことが分かった』項目なんです。出生順位が性格や幸福を決めるという古典的な仮説(きょうだい間の競争や親の投資の差)は、大規模なデータで検証すると、意味のある差がほとんど検出されませんでした(Rohrer, Egloff & Schmukle, 2015; Damian & Roberts, 2015)。だから付き合い方としては、『自分は末っ子だから〜』『あの人は長男だから〜』という説明を手放すのが一番の活用法でしょうか。きょうだい構成そのものより、家の中でどう扱われたか、親とどんな関係だったかという個別の経験のほうがよほど大事みたいです。
気をつけること
『無効果』は『影響が絶対にない』ではなく、『あるとしても検出できないほど小さい』という意味です。知能にはごくわずかな差が報告されることもありますが、幸福や性格については実用上は無視してよい水準です。出生順位の話は分かりやすくて楽しいので、つい人の性格に当てはめたくなりますが、それは根拠のない決めつけになりかねません。特定の人を『〇〇子だから』と評することは避けたいところです。
最初の一歩
本人ができる小さなことは、自分の性格の説明に出生順位を使っていないか、ふり返ってみることです。周囲ができることは、子どもたちを『お兄ちゃんだから』『下の子だから』で扱い分けないことでしょうか。
主要な研究
- Rohrer, Egloff & Schmukle(2015, PNAS)
- Damian & Roberts(2015, PNAS)
メモ:「無効果を示す」項目として収載価値あり
原典と照合済み(2次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「子ども時代の環境」の項目
幸福↓ A 幼少期の逆境体験 子ども時代の逆境は長く影を落とす、でも1人の安定した大人がその影を薄くします 幸福↓ A 低出生体重・早産 早産で生まれた影響は小さく、慎重さとして残ることがある 幸福↓ A ひとり親家庭で育つ ひとり親で育った影響は小さく、鍵は『親の葛藤』のほうにある 混在 A 養子縁組 養子の自尊心は非養子と変わらない。差を決めるのは縁組前の逆境 幸福↓ A 里親・施設養育 社会的養護を経た大人の3割に精神障害。家庭的な養育への移行が回復の鍵 幸福↓ A 幼少期の親との死別 子ども時代に親を亡くすと、その後の心の病のリスクが上がる ほぼ無 B 出生季節 生まれ月で幸せは決まらない。差があっても0.1%未満 幸福↓ B 子ども期の貧困 子ども期の貧困は長く残る。でも大人になるまでに逆転の余地もある
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 主要研究幸福を説明するEasterlin(2003)・所得増は順応と社会的比較で幸福を持続的に高めず、家族や健康などの非金銭的領域こそ長期の幸福に効くことを論じた。
- 主要研究幸福は確率的な現象であるLykken(1996)・双生児研究から、幸福感の個人差の約半分が遺伝と関連し、安定した成分の遺伝率は80%近くに達すると推定した。
- 名言集経済成長は、必ずしも人々の幸福を高めないリチャード・イースタリン
- 発達マップ幸福度診断の運用5つの発達段階で比べた表・サーベイ・診断とWBC組織版の読み方
- 名言集雑草という草はない。どんな草にも名前がある牧野富太郎
- 禅語百選柳緑花紅柳は緑、花は紅。それぞれがそれぞれのままに、ありのままで完全である。
- 調査・報告書仕事と幸福(世界幸福度報告2017 第6章)仕事があること、仕事の種類、職場の特徴が幸福とどう関係するかを世界のデータで調べた章。
- 思想マップ儒教(原始)親子・君臣・友人といった人と人の関係(人倫)のなかで徳を修め、学ぶことを楽しみ、天から与えられた役割(天命)に安んじて生きる充実
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →