対人関係療法(IPT)
対人関係の問題(喪失・役割変化・対立)に焦点を当てる短期療法
幸せへの効果の大きさ
(推定) 抑うつg=.60(対照比、k=90・11,434人)からの推定。人生満足の直接測定は少ない
NA低減が主:急性期うつ病g=.60。他療法との差g=.06、薬物療法との差なし
- ほかの幸福度指標
- うつ病の発症予防・維持療法での再発減少。摂食障害・不安症にも有効
- なぜ効くのか
- 対人関係の改善→社会的支援の回復→症状改善
- 幸せの4因子
- ありがとう ありがとう→幸福度
こうすると更に効く
行の根拠では、IPTは急性期のうつ病で対照比g=.60、他の療法や薬物療法との差はありません(Cuijpers et al., 2016)。メカニズムは、対人関係の改善→社会的支援の回復→症状改善です。効きやすいのは、うつのきっかけに喪失・役割変化(転職・出産・退職など)・対立といった対人関係の問題がある人です。受け方としては、現在の人間関係の問題に焦点を絞る短期療法なので、「今の関係で何が起きているか」を具体的に話す準備があると進みやすいです。再発予防の維持療法としても効果があり、摂食障害や不安症にも使われます。
気をつけること
確度はAですが、臨床集団(うつ病中心)での症状効果で、人生満足の直接測定は少なく記号は推定です。QOL・幸福度を直接測ったメタ分析は未確認です。研究の多くにバイアスリスクがあります。過去の深い葛藤より現在の関係に焦点を当てる療法なので、過去の問題を扱いたい人には向かないことがあります。つらさが続くときは、専門家に相談してください。
最初の一歩
受けるなら、精神科・心療内科やカウンセリング機関でIPTを扱っているか聞いてみてください。待っている間にできるのは、気分が落ちた時期に「人間関係で何が変わったか」を1つ書き出しておくことです。
主要な研究
- Interpersonal Psychotherapy for Mental Health Problems: A Comprehensive Meta-Analysis(Cuijpers et al., 2016, Am J Psychiatry)
メモ:臨床集団(うつ病中心)。QOL・幸福度を直接測ったメタは未確認(個人データメタの計画あり:Driessen et al., 2021)。研究の多くにバイアスリスク
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「心理療法」の項目
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 主要研究ポジティブ心理療法Seligman(2018)・ポジティブ感情・エンゲージメント・意味を高めるポジティブ心理療法が抑うつを軽減しうることを示した。
- 主要研究ポジティブ心理療法:強みに基づくアプローチRashid(2015)・症状だけでなく強みやポジティブな資源に目を向けるポジティブ心理療法の理論と実践を紹介した。
- 発達マップ効くストレスコーピング(処方)5つの発達段階で比べた表・心の健康と回復
- 発達マップ認知行動療法(CBT)との対応5つの発達段階で比べた表・心理学の理論(性格・臨床・動機)
- 名言集運動は、脳にとって最良の薬であるジョン・レイティ
- 禅語百選只管打坐ただひたすらに坐る。悟りを得るための手段としてではなく、坐ることそれ自体が、すでに悟りの現れであるとして坐る。
- 名言集どうにもならないことは、どうにもならない。どうにかなることは、どうにかなる夏目漱石(とされる)
- 思想マップ悩み相談:友達がいない。孤独だ人間関係・まず読むなら Ubuntu/アリストテレス/禅
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →