世界の論文 ・ A10 幸福を高める介入 ・ W0330
主要400 幸せそのもの 実証
ポジティブ心理療法
Positive psychotherapy.
Martin E. P. Seligman, Tayyab Rashid, A. Parks(2018)American Psychologist, 61(8), 774–788
ひとことで
ポジティブ心理療法の効果
ポジティブ感情・エンゲージメント・意味を高めるポジティブ心理療法が抑うつを軽減しうることを示した。
要旨根拠:抄録
従来のうつ病治療が症状そのものを直接減らそうとするのに対し、ポジティブ心理療法(PPT)はポジティブ感情、没頭、人生の意味を高めることを狙う。著者らはウェブ上で提供したポジティブ心理学のエクササイズが、プラセボ介入に比べ少なくとも6か月間抑うつ症状を軽減したことを踏まえ、2つの予備研究を報告した。第1研究では、集団形式のPPTが軽度から中等度の抑うつを1年後の追跡時点まで有意に減少させた。第2研究では、個人形式のPPTが大うつ病の外来患者において、通常治療や通常治療+薬物療法よりも高い寛解率を示した。うつ病の治療に、ポジティブな側面を明示的に育てる練習を補完的に加えることの有用性を示唆している。
関係メモ——この研究のその後
- 後続・発展W1093 Rashid(2015)が強みに基づくポジティブ心理療法として体系化した
- W0098 Sin(2009)、W0185 Bolier(2013)、W1038 Hendriks(2020)、W0676 Carr(2020)がポジティブ心理学介入の効果を小〜中程度と推定し、Bolier(2013)は質の高い研究ほど効果が小さいことを示した。一覧外:White, Uttl & Holder(2019)は小標本バイアスを補正すると効果はさらに小さいと再分析した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0098 ポジティブ心理学介入によるウェルビーイング向上と抑うつ症状の軽減:実践に役立つメタ分析 Sin(2009) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 2,881
- W0185 ポジティブ心理学介入:無作為化比較試験のメタ分析 Bolier(2013) BMC Public Health 主要400 被引用 1,877
- W0192 感謝とウェルビーイング:レビューと理論的統合 Wood(2010) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 1,979
- W0424 快楽を追うか美徳を追うか:快楽的動機とエウダイモニックな動機がもたらすウェルビーイングの違いと重なり Huta(2010) Journal of Happiness Studies 主要400 被引用 1,238
- W0435 ポジティブな心理的ウェルビーイングと死亡率:前向き観察研究の定量的レビュー Chida(2008) Psychosomatic Medicine 主要400 被引用 1,498
- W0815 メンタル・ウェルビーイングを高める心理的介入の系統的レビューとメタ分析 Agteren(2021) Nature Human Behaviour 主要400 被引用 435
- W1038 複数要素型ポジティブ心理学介入の効果:ランダム化比較試験の系統的レビューとメタ分析 Hendriks(2020) Journal of Happiness Studies 主要400 被引用 286
- W0475 主観的ウェルビーイング――全体的概観 Diener(2009) South African Journal of Psychology 被引用 1,296
- W0689 より幸せになるには意志と正しい方法の両方が必要:ウェルビーイングを高める縦断的実験介入 Lyubomirsky(2011) Emotion 被引用 743
- W0811 ポジティブ感情の上昇スパイラルはネガティブの下降スパイラルに対抗する――精神病理における感情の機能不全・欠損の治療に対する拡張‐形成理論と感情神経科学からの示唆 Garland(2010) Clinical Psychology Review 被引用 590
- W0862 ポジティブな心理的(エウダイモニック)ウェルビーイングの欠如はうつ病の危険因子である:10年間のコホート研究 Wood(2010) Journal of Affective Disorders 被引用 597
- W0876 個人的・心理的な強みを使うことは時間とともに幸福を高める:縦断研究と強み活用質問紙の開発 Wood(2011) Personality and Individual Differences 被引用 527
ほか 3 件
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- https://doi.org/10.1037/0003-066X.61.8.774
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- DOI
- 10.1037/0003-066X.61.8.774
文献表記(APA第7版)
Seligman, M. E. P., Rashid, T., & Parks, A. C. (2018). Positive psychotherapy. American Psychologist, 61(8), 774–788. https://doi.org/10.1037/0003-066x.61.8.774
影響力の指標
- 著名度スコア
- 78.5 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 1,212(うち影響引用 73)・ OpenAlex 1,561
- 年あたり被引用
- 134.7
- FWCI
- 18.3(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.3%
- 分野(OpenAlex)
- Digital Mental Health Interventions
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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