マインドフルネス認知療法による大うつ病の再発・再燃の予防
Prevention of relapse/recurrence in major depression by mindfulness-based cognitive therapy.
J. D. Teasdale, Z. Segal, J. M. G. Williams et al.(2000)Journal of Consulting and Clinical Psychology, 68(4), 615–623
マインドフルネス認知療法(MBCT)が、3回以上のうつ病エピソードを持つ人の再発リスクを有意に下げることを示した。
要旨根拠:抄録
MBCTは、回復した反復性うつ病の患者が、気分の落ち込みで活性化されるうつ的な思考から距離をとれるよう訓練する集団介入である。本研究では、回復した反復性うつ病患者145名を、通常の治療を継続する群と、それに加えてMBCTを受ける群に無作為に割り付けた。60週間にわたり大うつ病への再発・再燃を評価した。その結果、過去に3回以上のエピソードを持つ患者(全体の77%)では、MBCTが再発リスクを有意に低下させた。一方、エピソードが2回のみの患者では再発は減らなかった。MBCTは再発予防のための費用対効果の高い有望なアプローチであると結論づけている。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0554 Teasdale(1995)が提唱した注意制御(マインドフルネス)訓練による再発予防の理論を臨床試験で検証した
- 再現・検証W0417 Ma & Teasdale(2004)が3回以上のエピソードを持つ人で再発予防効果を再現した
- 一覧外:Kuyken et al. (2016)の個人データメタ分析でMBCTは再発リスクを約3割下げることが確認され、W0276 Gu(2015)が効果の媒介過程を検討した。
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
この論文が出てくる研究の系譜
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 1本
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0009 今ここにいることの恩恵:マインドフルネスと心理的ウェルビーイングにおけるその役割 Brown(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 13,431
- W0026 文脈の中のマインドフルネス介入:過去、現在、そして未来 Kabat-Zinn(2003) Clinical Psychology Science and Practice 主要400 被引用 8,598
- W0041 セルフ・コンパッション:自分自身への健全な態度の代替的概念化 Neff(2003) Self and Identity 主要400 被引用 5,426
- W0051 臨床的介入としてのマインドフルネス訓練:概念的・実証的レビュー Baer(2003) Clinical Psychology Science and Practice 主要400 被引用 5,061
- W0068 マインドフルネス:理論的基礎とその有益な効果のエビデンス Brown(2007) Psychological Inquiry 主要400 被引用 3,774
- W0123 マインドフルネスが心理的健康に与える効果:実証研究のレビュー Keng(2011) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 2,740
- W0177 開かれた心が人生を築く:慈悲の瞑想によるポジティブ感情が重要な個人的資源を築く Fredrickson(2008) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 2,348
- W0209 マインドフルネス介入 Creswell(2017) Annual Review of Psychology 主要400 被引用 1,567
- W0242 マインドフルネス実践は脳の局所灰白質密度を増加させる Hölzel(2010) Psychiatry Research 主要400 被引用 1,876
- W0328 セルフ・コンパッションを測定する尺度の開発と妥当性検証 Neff(2003) Self and Identity 主要400 被引用 6,454
- W0150 マインドフルネス瞑想による脳機能と免疫機能の変化 Davidson(2003) Psychosomatic Medicine 被引用 2,966
- W0235 マインドフルネス:操作的定義の提案 Bishop(2006) Clinical Psychology Science and Practice 被引用 1,998
ほか 3 件
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