マインドフルネスストレス低減法と健康上の恩恵:メタ分析
Mindfulness-based stress reduction and health benefits. A meta-analysis.
P. Grossman, Ludger-Andreas Niemann, Stefan Schmidt et al.(2004)Journal of Psychosomatic Research, 8(4), 500
MBSRの健康関連研究20件をメタ分析し、心身の健康に中程度(効果量約0.5)の改善効果があることを示した。
要旨根拠:抄録
MBSRは、瞬間瞬間の体験への気づきを体系的に育てることで、身体的・心身的・精神的な問題に伴う苦しみを和らげるための構造化された集団プログラムである。本研究は、MBSRに関する健康関連研究を包括的に収集し、メタ分析(=複数研究の結果を統計的に統合する方法)を行った。64件の実証研究のうち、質と関連性の基準を満たした20件を分析対象とした。対象は痛み、がん、心疾患、うつ、不安などの臨床群と、ストレスを抱える非臨床群を含み、心身のウェルビーイングの標準化された指標を用いた。統制研究・非統制研究とも効果量は約0.5で同程度だった。研究数は少ないものの、MBSRが幅広い人々の臨床的・非臨床的な問題への対処を助けうると結論づけている。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0135 Kabat-Zinn(1982)以来のMBSR研究とW0051 Baer(2003)の総説を踏まえた
- W0083 Hofmann(2010)が不安・抑うつへの中程度の効果を、W0184 Khoury(2013)が他の積極的治療とは同等であることを、W0284 Khoury(2015)が健康な人へのMBSRの効果を示した
- 再現・検証W0164 Goyal(2014)は厳密な基準のメタ分析で、不安・抑うつ・痛みへの効果は小〜中程度で、積極的対照には優越しないと結論づけ、効果は限定された
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
この論文が出てくる研究の系譜
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 8本
- W0009 今ここにいることの恩恵:マインドフルネスと心理的ウェルビーイングにおけるその役割 Brown(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 13,431
- W0051 臨床的介入としてのマインドフルネス訓練:概念的・実証的レビュー Baer(2003) Clinical Psychology Science and Practice 主要400 被引用 5,061
- W0135 マインドフルネス瞑想の実践に基づく慢性疼痛患者のための行動医学外来プログラム:理論的考察と予備的結果 Kabat-Zinn(1982) General Hospital Psychiatry 主要400 被引用 4,237
- W0432 医学生および医学部進学課程の学生に対するマインドフルネスストレス低減法の効果 Shapiro(1998) Journal of behavioral medicine 被引用 1,646
- W0536 慢性疼痛の自己調整のためのマインドフルネス瞑想の臨床的活用 Kabat-Zinn(1985) Journal of behavioral medicine 被引用 1,741
- W0715 不安障害の治療におけるマインドフルネス瞑想ベースのストレス低減介入の3年追跡と臨床的含意 Miller(1995) General Hospital Psychiatry 被引用 1,121
- W0848 光線療法(UVB)および光化学療法(PUVA)を受ける中等度から重度の乾癬患者における、マインドフルネス瞑想ベースのストレス低減介入が皮膚改善速度に与える影響 Kabat-Zinn(1998) Psychosomatic Medicine 被引用 842
- W0861 マインドフルネス瞑想によるストレス低減:心理症状、統制感、スピリチュアルな体験への効果 Astin(1997) Psychotherapy and Psychosomatics 被引用 714
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0083 マインドフルネスに基づく療法が不安と抑うつに与える効果:メタ分析的レビュー Hofmann(2010) Journal of Consulting and Clinical Psychology 主要400 被引用 3,891
- W0123 マインドフルネスが心理的健康に与える効果:実証研究のレビュー Keng(2011) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 2,740
- W0184 マインドフルネスに基づく療法:包括的メタ分析 Khoury(2013) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 2,012
- W0185 ポジティブ心理学介入:無作為化比較試験のメタ分析 Bolier(2013) BMC Public Health 主要400 被引用 1,877
- W0242 マインドフルネス実践は脳の局所灰白質密度を増加させる Hölzel(2010) Psychiatry Research 主要400 被引用 1,876
- W0186 リカバリー経験質問紙:仕事からの回復とくつろぎを評価する尺度の開発と妥当性検証 Sonnentag(2007) Journal of Occupational Health Psychology 被引用 2,037
- W0230 MBSRプログラムにおけるマインドフルネス実践と、マインドフルネスの水準、身体的・心理的症状、ウェルビーイングとの関係 Carmody(2008) Journal of behavioral medicine 被引用 1,986
- W0284 健康な人々に対するマインドフルネスストレス低減法:メタ分析 Khoury(2015) Journal of Psychosomatic Research 被引用 1,589
- W0325 職場におけるマインドフルネスの効用:感情調整、情緒的消耗、職務満足におけるマインドフルネスの役割 Hülsheger(2013) Journal of Applied Psychology 被引用 1,391
- W0362 マインドフルネス訓練は注意のサブシステムを変化させる Jha(2007) Cognitive, Affective, & Behavioral Neuroscience 被引用 1,646
- W0363 心理的ウェルビーイング:その原因と結果に関するエビデンス Huppert(2009) Applied Psychology Health and Well-Being 被引用 1,504
- W0388 マインドフルネス瞑想は認知を向上させる:短期の心的訓練の証拠 Zeidan(2010) Consciousness and Cognition 被引用 1,410
ほか 3 件
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文献表記(APA第7版)
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- Semantic Scholar 4,275(うち影響引用 152)・ OpenAlex 1,398
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- FWCI
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- 同年同分野で
- 上位 5.2%
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- Mindfulness and Compassion Interventions
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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