世界の論文 ・ A02 幸福(happiness全般) ・ W0580
幸せそのもの レビュー
ほとんどの人は幸せである
Most People Are Happy
E. Diener, C. Diener(1996)Psychological Science, 7(3), 181–185
ひとことで
幸福水準の普遍的な正値
不利な立場の集団を含め、世界の多くの人々の主観的幸福感は中立より高い水準にあることを示した。
要旨根拠:抄録
「誰がより幸せか」ではなく、人々全体の幸福の水準そのものに注目した論文である。既存の調査データやさまざまな測定法の結果を整理し、人々の主観的幸福感の水準を検討した。その結果、ほとんどの人が肯定的な主観的幸福感を報告し、結婚・仕事・余暇などの領域にも満足していた。不利な立場にある集団も平均では肯定的な幸福感を示し、自己報告以外の測定法でも多くの人の感情は主に快であった。全国代表標本がある43か国の86%で平均値が中立を上回り、非常に貧しい社会を除いて世界中で幸福の水準は正であった。人が基本的に幸福である理由についての仮説も議論された。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0016 Diener(1984)の主観的幸福の総説とW0258 Myers(1995)の「誰が幸せか」の研究を踏まえた
- 後続・発展W0292 Diener(2006)が快楽の踏み車理論を修正し、人の幸福の基準点は中立ではなくやや正の位置にあると論じた。W0240 Diener(2002)はとても幸せな人の特徴を調べ、W0444 Diener(2018)が幸福水準の研究の到達点と課題をまとめた。W0600 Tov(2013)は幸福の平均水準に文化差があることを整理しており、「多くの人は幸せ」という結論の程度は国や文化で異なる
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 4本
- W0016 主観的幸福感 Diener(1984) Psychological bulletin 主要400 被引用 14,738
- W0048 幻想とウェルビーイング——メンタルヘルスに関する社会心理学的視点 Taylor(1988) Psychological bulletin 主要400 被引用 8,186
- W0062 人生満足度尺度(SWLS)のレビュー Pavot(1993) Psychological Assessment 主要400 被引用 5,550
- W0258 幸せなのは誰か Myers(1995) Psychological Science 主要400 被引用 2,605
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0007 ポジティブ心理学におけるポジティブ感情の役割:拡張-形成理論 Fredrickson(2001) American Psychologist 主要400 被引用 15,016
- W0060 ポジティブ感情の拡張‐形成理論 Conway(2004) Philosophical transactions of the Royal Society of London. Series B, Biological sciences 主要400 被引用 4,442
- W0089 主観的幸福感:幸福の科学と国民幸福指標の提案 Diener(2000) American Psychologist 主要400 被引用 3,789
- W0095 恵みを数えるか重荷を数えるか:日常生活における感謝と主観的幸福感の実験的検討 Emmons(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 3,378
- W0098 ポジティブ心理学介入によるウェルビーイング向上と抑うつ症状の軽減:実践に役立つメタ分析 Sin(2009) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 2,881
- W0133 主観的幸福感――30年の進歩 Diener(1999) Psychological Bulletin 主要400 被引用 3,418
- W0156 幸せなパーソナリティ――137の性格特性と主観的幸福感のメタ分析 Deneve(1998) Psychological bulletin 主要400 被引用 2,946
- W0266 肯定的な自己評価への欲求は普遍的か Heine(1999) Psychology Review 主要400 被引用 2,257
- W0283 生活の質の測定――経済的・社会的・主観的指標 Diener(1997) Social Indicators Research 主要400 被引用 2,260
- W0292 快楽の踏み車を超えて:ウェルビーイングの適応理論の改訂 Diener(2006) American Psychologist 主要400 被引用 1,854
- W0197 ポジティブ感情と人間のフラリッシングの複雑なダイナミクス Fredrickson(2005) American Psychologist 被引用 2,269
- W0257 性格と主観的幸福感の関係の精緻化 Steel(2008) Psychological bulletin 被引用 1,787
ほか 3 件
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- https://doi.org/10.1111/j.1467-9280.1996.tb00354.x
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- 10.1111/j.1467-9280.1996.tb00354.x
文献表記(APA第7版)
Diener, E., & Diener, C. I. (1996). Most People Are Happy. Psychological Science, 7(3), 181–185. https://doi.org/10.1111/j.1467-9280.1996.tb00354.x
影響力の指標
- 著名度スコア
- 63.7 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 1,333(うち影響引用 48)・ OpenAlex 1,207
- 年あたり被引用
- 43
- FWCI
- 20.1(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.3%
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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