世界の主要ウェルビーイング研究

世界の論文 ・ A10 幸福を高める介入 ・ W2343
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ポジティブ心理学介入のメタ分析――効果は従来の報告よりはるかに小さい

Meta-analyses of positive psychology interventions: The effects are much smaller than previously reported

C. A. White, B. Uttl, M. Holder(2019)PLoS ONE, 14(5), e0216588

ひとことで
PPIメタ分析の再分析

小標本バイアスを考慮すると、ポジティブ心理学介入の幸福への効果は小さく(r≒.10)、抑うつへの効果は概ね有意でないことを示した。

要旨根拠:抄録

幸福を高めるためのポジティブ心理学介入(PPI)の効果については、Sin & Lyubomirsky(2009)とBolier et al.(2013)という2つの高被引用メタ分析があるが、効果の大きさは大きく食い違っていた。著者らは、両者が異なる方法・選択基準・研究群を用い、方法の記述が不十分で、小標本バイアス(=小規模研究ほど大きな効果が報告されやすい偏り)を適切に扱っていないことを指摘した。本研究では、各メタ分析が選んだ研究を小標本バイアスを考慮して再分析し、さらに一次研究から効果量を直接抽出して両メタ分析を再現した。その結果、多くの一次研究の標本が小さく、小標本バイアスが顕著であり、それを考慮するとPPIの幸福への効果は小さいが有意(約r=.10)、抑うつへの効果は不安定で外れ値に左右され、概ね有意でなかった。著者らは、今後のPPI研究には標本規模の拡大と、小標本バイアスに配慮した包括的なメタ分析が必要だと結論づけた。

関係メモ——この研究のその後

  • 反証・修正W0098 Sin & Lyubomirsky(2009)とW0185 Bolier(2013)のメタ分析を再分析し、小標本研究ほど効果が大きく出るバイアスを補正すると、幸福への効果はr≒.10程度に縮小し抑うつへの効果は概ね有意でなくなると指摘した。先行メタ分析の効果量は過大推定だったという修正である
  • 論争その後のW0676 Carr(2020)やW1328 Koydemir(2020)のメタ分析は小〜中程度の効果を報告しており、効果の大きさは研究の質やバイアス補正の方法に左右されるという議論が続く
  • 統合(メタ分析)W0815 van Agteren(2021)は心理的介入全般のメタ分析で精神的ウェルビーイングへの効果を確認しつつ、研究の質の低さを課題とした

反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。

この論文が出てくる研究の系譜

研究のつながり

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https://doi.org/10.1371/journal.pone.0216588
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10.1371/journal.pone.0216588

文献表記(APA第7版)

White, C. A., Uttl, B., & Holder, M. D. (2019). Meta-analyses of positive psychology interventions: The effects are much smaller than previously reported. PLoS ONE, 14(5), e0216588. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0216588

影響力の指標

著名度スコア
26.4 / 100 スコアとは
被引用数
Semantic Scholar 162(うち影響引用 19)・ OpenAlex 206
年あたり被引用
20.2
FWCI
25.2(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
同年同分野で
上位 0.2%
分野(OpenAlex)
Psychological Well-being and Life Satisfaction
主要400の選定
専門家判断(古典・定番)

被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。

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データ提供元:Semantic Scholar(Allen Institute for AI)、OpenAlex(OurResearch)、J-STAGE(JST)、Crossref
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