対人的志向(Communal Orientation)
他者の福利を気にかけ、見返りを求めず応じる関係志向(Clark)
幸せへの効果の大きさ
個人の幸福(人生満足・PA・NA統合)とr=.12〜.16(一般的・相手特定的な共同的動機;メタ分析k=100、N=26,645)。非緩和型(自己への配慮を欠く)は無関連
PA小さな正・NA小さな負(統合値)。非緩和型共同性はNA増方向
- ほかの幸福度指標
- 関係満足と自己側r=.11〜.44、相手側r=.11〜.15。相手の個人的幸福にもr=.04〜.09の小さな正
- なぜ効くのか
- 応答的な世話が関係の質とサポート互恵性を高める。自己への配慮を伴う場合のみ個人の幸福に結びつく(自己犠牲型は無益)
- 幸せの4因子
- ありがとう ありがとう(他者の福利への関心 →関係の質 →幸福度)
こうすると更に効く
共同的動機(他者の福利を気にかけて応じる志向)は個人の幸福とr=.12〜.16の小さな正、関係満足とは自己側で最大r=.44の関連があります(Le et al., 2018)。活かすコツは、自分への配慮を失わないこと。自己の必要を無視して尽くす非緩和型は幸福と無関連で、むしろネガティブ感情が増える方向です。相手の必要に応答しつつ、自分の必要も伝える互恵的な世話が効く形です。特定の相手への共同的動機は、その相手の幸福にも小さく波及します。
気をつけること
相関研究が中心で、幸せな人が他者を気づかいやすい逆方向もあります。個人の幸福への効果は小さく(△)、主な効き先は関係の満足です。自己犠牲型になると効果が消えるので、「いい人でいなければ」と義務化しないことが大事です。性別や関係期間で結果は安定していますが、気づかいが一方通行で疲弊しているなら、見直すサインです。
最初の一歩
今日、身近な人の小さな必要に1つ応えてみてください。そのあと、自分の必要も1つ言葉にして伝える、ここまでをセットにするのが最初の一歩です。
主要な研究
- Communal motivation and well-being in interpersonal relationships: An integrative review and meta-analysis(Le, Impett, Lemay, Muise & Tskhay, 2018, Psychol Bull)
メモ:N056『共同性/作動性』の共同性と主要文献が同一→統合候補。個人の幸福への効果は小(△)で、関係満足への効果が主。性別・関係期間で安定。相関研究中心
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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