世界の主要ウェルビーイング研究

主要400 幸せそのもの 理論

ポジティブ感情とその認知への影響に関する神経心理学的理論

A neuropsychological theory of positive affect and its influence on cognition.

F. Ashby, A. M. Isen, A. Turken(1999)Psychology Review, 106(3), 529–550

ひとことで
ポジティブ感情のドーパミン理論

ポジティブ感情が脳内ドーパミンの増加を介して記憶や創造的問題解決などの認知を高めるという神経心理学的理論を提案した。

要旨根拠:抄録

ポジティブ感情が多くの認知課題の成績に体系的な影響を与えることは知られていたが、その仕組みは明らかでなかった。本論文は、ポジティブ感情が脳内のドーパミン(=快や動機づけに関わる神経伝達物質)の増加と結びつくと仮定する新しい神経心理学的理論を提案した。この理論は、嗅覚、エピソード記憶(=出来事の記憶)の定着、ワーキングメモリ(=一時的に情報を保持し操作する記憶)、創造的問題解決への影響を説明・予測する。たとえば前部帯状皮質でのドーパミン放出が認知的柔軟性を高め、視点の切り替えを促すことで創造性が向上すると論じた。ポジティブ感情が単なる快さではなく、柔軟な思考の土台になることを脳の仕組みから説明した点で、ポジティブ心理学の重要な基礎となっている。

関係メモ——この研究のその後

  • 先行・基盤W0275 Isen(1987)らのポジティブ感情が創造的問題解決を高める実験群に神経的説明を与えた
  • 後続・発展W0007 Fredrickson(2001)の拡張-形成理論やW0112 Fredrickson(2005)の注意拡張実験が、思考の幅を広げる仕組みの候補として引用した

反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。

研究のつながり

この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。

先行研究(この論文が引用している) 5本

後続研究(この論文を引用している) 14本

ほか 2 件

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https://doi.org/10.1037/0033-295X.106.3.529
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DOI
10.1037/0033-295X.106.3.529

文献表記(APA第7版)

Ashby, F. G., Isen, A. M., & Turken, A. U. (1999). A neuropsychological theory of positive affect and its influence on cognition. Psychology Review, 106(3), 529–550. https://doi.org/10.1037/0033-295x.106.3.529

影響力の指標

著名度スコア
83.4 / 100 スコアとは
被引用数
Semantic Scholar 2,363(うち影響引用 136)・ OpenAlex 2,216
年あたり被引用
84.4
FWCI
47.6(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
同年同分野で
上位 0.1%未満
分野(OpenAlex)
Creativity in Education and Neuroscience
主要400の選定
著名度スコア上位(概念・年代枠内)

被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。

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データ提供元:Semantic Scholar(Allen Institute for AI)、OpenAlex(OurResearch)、J-STAGE(JST)、Crossref
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