組織のCSR・社会的責任
従業員が知覚する企業の社会的・環境的責任活動
幸せへの効果の大きさ
(推定) 職務満足・コミットメントと中〜大の正(メタ 143研究、N=89,396。組織同一化が媒介)。人生満足未測定
(推定) 誇り・意味感(PA)経路が主と推定。直接測定は少ない
- ほかの幸福度指標
- 組織同一化、エンゲイジメント、OCB、離職意図、組織魅力
- なぜ効くのか
- 社会的アイデンティティ:誇りと同一化→意味と所属感
- 幸せの4因子
- ありがとうありのままに ありがとう(社会貢献)/ありのままに(価値一致)
こうすると更に効く
知覚CSRというのは、従業員が自分の会社の社会的・環境的な責任活動をどう見ているかのことです。143研究のメタ分析では、職務満足やコミットメントと中〜大の正の関連があり、組織同一化(会社を自分の一部と感じること)が媒介していました(Paruzel et al., 2021)。仕組みは社会的アイデンティティ、つまり誇りと一体感が意味や所属感を生むことなので、効き目を上げるには、従業員が参加できる形にする、活動を社内で共有する、本業と一貫したテーマにする、が大事です。見せかけだと感じられるグリーンウォッシュの知覚は逆効果になるので、派手さより誠実さが条件です。
気をつけること
知覚CSRは横断の自己報告が中心で、会社に好意的な従業員ほどCSRを高く評価するという逆因果に注意が必要です。確度Aですが人生満足は未測定で、職務態度からの推定です。「仕事の意味」や「パーパス一致」と重なる部分が大きく、CSR単独の効果は分けにくいです。社会貢献を強調しすぎて従業員に負担を押しつけると意味が薄れます。
最初の一歩
自分の会社の社会的な取り組みを一つ調べて、「これは誇れるか」を自分に問うてみてください。管理者なら、その取り組みを従業員に一度共有するところからです。
主要な研究
- The Relationship Between Perceived Corporate Social Responsibility and Employee-Related Outcomes: A Meta-Analysis(Paruzel, Klug & Maier, 2021, Front Psychol)
メモ:知覚CSRの横断自己報告が中心で、好意的な従業員ほどCSRを高く知覚する逆因果に注意。『仕事の意味』『パーパス一致』(N267)と重複。グリーンウォッシュ知覚は逆効果
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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