世界の論文 ・ B11 本来感・自律性・自己一致 ・ W1396
ありのままに 実証 無料で読める
「私」でいられて幸せ?思春期における本来感、心理的欲求充足、主観的幸福
Happy To Be "Me?" Authenticity, Psychological Need Satisfaction, and Subjective Well-Being in Adolescence.
S. Thomaes, C. Sedikides, Nellie van den Bos et al.(2017)Child Development, 88(4), 1045–1056
ひとことで
思春期の本来感と幸福
思春期の本来感が主観的幸福を高め、自律性の欲求充足が本来感を生み出し、本来感が欲求充足と幸福をつなぐことを示した。
要旨根拠:抄録
思春期の子どもは「自分らしくありたい」と強く願うが、本来感(=本当の自分でいる感覚)が幸福にどう影響し、何が本来感を生むのかは明らかでなかった。本研究は、本来感が青年の幸福に関わる仕組みを説明する作業モデルを立て、調査、日誌、実験を組み合わせた4つの研究(12〜17歳、計759人)で検証した。その結果、本来感は幸福を高めること、関係性や有能感の欲求充足と共変し、自律性の欲求充足によって引き起こされること、欲求充足と幸福の関係を媒介することが支持された。本来感は単なる動機ではなく、ポジティブな青年発達を広く支える力でありうることを示唆する。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 14本
- W0001 自己決定理論と、内発的動機づけ・社会的発達・ウェルビーイングの促進 Ryan(2000) American Psychologist 主要400 被引用 41,852
- W0003 目標追求の「何を」と「なぜ」――人間の欲求と行動の自己決定 Deci(2000) Psychological Inquiry 主要400 被引用 31,269
- W0002 ポジティブ感情とネガティブ感情の簡便な尺度の開発と妥当性検証:PANAS尺度 Watson(1988) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 41,735
- W0005 人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale) Diener(1985) Journal of Personality Assessment 主要400 被引用 31,990
- W0007 ポジティブ心理学におけるポジティブ感情の役割:拡張-形成理論 Fredrickson(2001) American Psychologist 主要400 被引用 15,016
- W0120 教室における自律性・有能感・関係性:自己決定理論の教育実践への応用 Niemiec(2009) Theory and Research in Education 主要400 被引用 2,648
- W0168 エネルギー、パーソナリティ、健康について:ウェルビーイングの動的な反映としての主観的活力 Ryan(1997) Journal of Personality 主要400 被引用 2,768
- W0196 目標追求、欲求充足、縦断的ウェルビーイング:自己一致モデル Sheldon(1999) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 2,498
- W0427 本来的なパーソナリティ:理論的・実証的な概念化と本来感尺度の開発 Wood(2008) Journal of Counseling Psychology 主要400 被引用 1,186
- W0541 本来感の多成分的概念化:理論と研究 Kernis(2006) Advances in experimental social psychology 主要400 被引用 1,017
- W0285 日々のウェルビーイング:自律性・有能感・関係性の役割 Reis(2000) Personality and Social Psychology Bulletin 被引用 2,209
- W0712 ポジティブな青少年育成における主観的ウェルビーイングの役割 Park(2004) The Annals of the American Academy of Political and Social Science 被引用 811
ほか 2 件
後続研究(この論文を引用している) 5本
- W0171 基本的心理欲求理論:進展、重要テーマ、今後の方向性 Vansteenkiste(2020) Motivation and Emotion 主要400 被引用 1,562
- W1219 良き生を生きる:本来感、ウェルビーイング、エンゲージメントのメタ分析 Sutton(2020) Personality and Individual Differences 主要400 被引用 209
- W1243 本来感の社会心理学に向けて:自己決定理論を用いた自律性、一致性、誠実さの個人内変動の探究 Ryan(2019) Review of General Psychology 被引用 198
- W1363 知覚された本来感とウェルビーイングの関係を理解する Rivera(2019) Review of General Psychology 被引用 161
- W1493 状態としての本来感 Sedikides(2017) Current Directions in Psychological Science 被引用 135
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1111/cdev.12867
- 無料で読めるか
- ○ ブロンズ(出版社サイトで無料・ライセンス不明) 無料本文 ↗
- DOI
- 10.1111/cdev.12867
文献表記(APA第7版)
Thomaes, S. C. E., Sedikides, C., van den Bos, N., Hutteman, R., & Reijntjes, A. H. A. (2017). Happy To Be "Me?" Authenticity, Psychological Need Satisfaction, and Subjective Well-Being in Adolescence. Child Development, 88(4), 1045–1056. https://doi.org/10.1111/cdev.12867
影響力の指標
- 著名度スコア
- 21.8 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 158(うち影響引用 11)・ OpenAlex 165
- 年あたり被引用
- 15.8
- FWCI
- 17.2(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.8%
- 分野(OpenAlex)
- Youth Development and Social Support
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 名言集本来感 ── 「自分自身である」という感覚は、自尊感情とは別に、人の幸福を支えている伊藤正哉・小玉正博
- 名言集本来性とは、自己疎外が少なく、自分の価値に沿って生き、外からの影響に呑み込まれていないことであるアレックス・ウッド
- 幸せに効くこと本来性(authenticity)「自分らしく生きている」感覚が、満足も意味も底上げする
- 禅語百選本来面目生まれる前から持っている、ありのままの本当の自分。社会的な役割や思い込みを剥がしたあとに残る、素顔。
- 幸せに効くこと主観的年齢(若く感じる)実年齢より若く感じる人は、幸福度が高く抑うつも少ない傾向があります
- 発達マップ心理的ニーズ(自律性・有能感・関係性)との関係5つの発達段階で比べた表・心理学の理論(性格・臨床・動機)
- 思想マップアドラー(個人心理学)自分は共同体の役に立っているという感覚(共同体感覚)を持って生きられれば、劣等感は勇気に変わり幸福は自ずと訪れる
- 調査・報告書子どもの世界調査(子どもの主観的ウェルビーイング国際調査)8〜12歳の子ども自身に、生活や家族・友だち・学校への満足を尋ねる世界の子どもの幸福調査。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →