世界の論文 ・ B12 マインドフルネス・味わうこと ・ W0101
主要400 ありのままに レビュー
マインドフルネス瞑想の神経科学
The neuroscience of mindfulness meditation
Yi-Yuan Tang, B. Hölzel, M. Posner(2015)Nature Reviews Neuroscience, 16(4), 213–225
ひとことで
マインドフルネスの脳科学
マインドフルネス瞑想が心身の健康と認知に有益だとする証拠と、その神経基盤の研究の現状と課題を整理した。
要旨根拠:抄録
マインドフルネス瞑想はストレス軽減や健康増進のために広く実践されており、過去20年の研究は、それが心身の健康や認知機能に良い効果をもたらすという主張をおおむね支持している。本論文は、こうした効果を媒介する脳領域やネットワークを明らかにしつつある神経画像研究を概観した総説である。注意の制御、感情の調整、自己への気づきといった側面に関わる脳の変化が報告されていることを整理している。一方で、根底にある神経メカニズムはまだ不明な点が多いことも指摘した。瞑想に伴う脳の変化を神経・分子レベルで十分に理解するには、方法論的により厳密な研究が必要であると結論づけている。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0242 Hölzel(2010)の灰白質密度研究やW0461 Hölzel(2011)の作用機序モデルなど神経科学研究を統合した
- 論争W0287 Van Dam(2017)が、脳画像研究を含むマインドフルネス研究の小標本や過大な主張を批判した
- 再現・検証一覧外:Kral et al. (2022)の2つのRCTではMBSRによる脳構造の変化が再現されなかった。
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 13本
- W0051 臨床的介入としてのマインドフルネス訓練:概念的・実証的レビュー Baer(2003) Clinical Psychology Science and Practice 主要400 被引用 5,061
- W0066 マインドフルネスのメカニズム Shapiro(2006) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 3,959
- W0083 マインドフルネスに基づく療法が不安と抑うつに与える効果:メタ分析的レビュー Hofmann(2010) Journal of Consulting and Clinical Psychology 主要400 被引用 3,891
- W0242 マインドフルネス実践は脳の局所灰白質密度を増加させる Hölzel(2010) Psychiatry Research 主要400 被引用 1,876
- W0327 健康な人のストレス管理のためのマインドフルネスストレス低減法:レビューとメタ分析 Chiesa(2009) Journal of Alternative and Complementary Medicine 被引用 1,763
- W0362 マインドフルネス訓練は注意のサブシステムを変化させる Jha(2007) Cognitive, Affective, & Behavioral Neuroscience 被引用 1,646
- W0371 瞑想経験はデフォルトモード・ネットワークの活動と結合性の違いと関連する Brewer(2011) Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 被引用 1,293
- W0388 マインドフルネス瞑想は認知を向上させる:短期の心的訓練の証拠 Zeidan(2010) Consciousness and Cognition 被引用 1,410
- W0395 マインドフルネス瞑想とリラクセーション訓練のランダム化比較試験:苦痛、ポジティブな心の状態、反すう、気晴らしへの効果 Jain(2007) Annals of Behavioral Medicine 被引用 1,410
- W0429 現在に注意を向ける:マインドフルネス瞑想が明らかにする自己参照の異なる神経モード Farb(2007) Social Cognitive and Affective Neuroscience 被引用 1,293
- W0431 マインドフルネス訓練は認知能力を向上させるか:神経心理学的知見の系統的レビュー Chiesa(2011) Clinical Psychology Review 被引用 1,304
- W0461 マインドフルネス瞑想はどのように働くのか?概念的・神経的観点からの作用機序の提案 Hölzel(2011) Perspectives on Psychological Science 被引用 1,198
ほか 1 件
後続研究(この論文を引用している) 8本
- W0209 マインドフルネス介入 Creswell(2017) Annual Review of Psychology 主要400 被引用 1,567
- W2342 マインドフルネスに基づくプログラムで害をなさないために――概念的問題と実証的知見 Baer(2019) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 240
- W0287 過熱に注意せよ:マインドフルネスと瞑想研究の批判的評価と今後の研究指針 Dam(2017) Perspectives on Psychological Science 被引用 1,344
- W0638 マインドフルネスは気づきを広げエウダイモニックな意味を築く:マインドフルなポジティブ感情調整のプロセスモデル Garland(2015) Psychological Inquiry 被引用 686
- W1077 マインドフルネスと行動変容 Schuman-Olivier(2020) Harvard Review of Psychiatry 被引用 316
- W1178 職場におけるマインドフルネス・プログラム:ランダム化比較試験のメタ分析 Vonderlin(2020) Mindfulness 被引用 219
- W1196 COVID-19パンデミック中の心理的苦痛に対する保護要因としてのマインドフルネス、年齢、性別 Conversano(2020) Frontiers in Psychology 被引用 239
- W1308 EFL学習者の心理的ウェルビーイングの予測因子としてのマインドフルネス、自己効力感、自己調整 Fan(2024) Frontiers in Psychology 被引用 101
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- 論文ページ
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- DOI
- 10.1038/nrn3916
文献表記(APA第7版)
Tang, Y.-Y., Hölzel, B. K., & Posner, M. I. (2015). The neuroscience of mindfulness meditation. Nature Reviews Neuroscience, 16(4), 213–225. https://doi.org/10.1038/nrn3916
影響力の指標
- 著名度スコア
- 91.7 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 2,628(うち影響引用 151)・ OpenAlex 2,879
- 年あたり被引用
- 219
- FWCI
- 29.4(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Mindfulness and Compassion Interventions
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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