慈悲の瞑想とコンパッション瞑想:心理的介入としての可能性
Loving-Kindness and Compassion Meditation: Potential for Psychological Interventions
S. Hofmann, P. Grossman, D. Hinton(2011)Clinical Psychology Review, 31(7), 1126–1132
慈悲の瞑想とコンパッション瞑想がポジティブ感情を高めネガティブ感情を減らすことを示す知見を整理し、臨床応用の可能性を論じた。
要旨根拠:抄録
マインドフルネス瞑想による介入が心理学で広がるなか、近縁の実践として慈悲の瞑想(LKM=自他に無条件の温かい思いやりを向ける瞑想)とコンパッション瞑想(CM=他者の苦しみへの思いやりを育む瞑想)が注目されている。本論文は、これらの背景、技法、現代の実証研究を概観した総説である。文献からは、LKMとCMがポジティブ感情の増加とネガティブ感情の減少に関連することが示された。神経内分泌研究ではCMがストレスによる主観的苦痛や免疫反応を減らしうる予備的知見があり、脳画像研究では感情処理や共感に関わる脳領域の活動を高める可能性が示された。予備的な介入研究も臨床群への適用を支持している。認知行動療法など実証的に支持された治療と組み合わせることで、社交不安、夫婦間の葛藤、怒り、長期介護の負担など対人的な問題に役立つ方略になりうると結論づけている。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 14本
- W0026 文脈の中のマインドフルネス介入:過去、現在、そして未来 Kabat-Zinn(2003) Clinical Psychology Science and Practice 主要400 被引用 8,598
- W0041 セルフ・コンパッション:自分自身への健全な態度の代替的概念化 Neff(2003) Self and Identity 主要400 被引用 5,426
- W0051 臨床的介入としてのマインドフルネス訓練:概念的・実証的レビュー Baer(2003) Clinical Psychology Science and Practice 主要400 被引用 5,061
- W0066 マインドフルネスのメカニズム Shapiro(2006) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 3,959
- W0068 マインドフルネス:理論的基礎とその有益な効果のエビデンス Brown(2007) Psychological Inquiry 主要400 被引用 3,774
- W0078 マインドフルネスストレス低減法と健康上の恩恵:メタ分析 Grossman(2004) Journal of Psychosomatic Research 主要400 被引用 4,275
- W0083 マインドフルネスに基づく療法が不安と抑うつに与える効果:メタ分析的レビュー Hofmann(2010) Journal of Consulting and Clinical Psychology 主要400 被引用 3,891
- W0135 マインドフルネス瞑想の実践に基づく慢性疼痛患者のための行動医学外来プログラム:理論的考察と予備的結果 Kabat-Zinn(1982) General Hospital Psychiatry 主要400 被引用 4,237
- W0177 開かれた心が人生を築く:慈悲の瞑想によるポジティブ感情が重要な個人的資源を築く Fredrickson(2008) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 2,348
- W0235 マインドフルネス:操作的定義の提案 Bishop(2006) Clinical Psychology Science and Practice 被引用 1,998
- W0252 強い恥と自己批判を抱える人のためのコンパッション・マインド・トレーニング:集団療法アプローチの概要とパイロット研究 Approach(2006) Clinical Psychology & Psychotherapy 被引用 1,905
- W0254 セルフ・コンパッションと不快な自己関連事象への反応:自分に優しくすることの意味 Leary(2007) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 1,775
ほか 2 件
後続研究(この論文を引用している) 11本
- W0141 マインドフル・セルフ・コンパッション・プログラムのパイロット研究とランダム化比較試験 Neff(2013) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 2,240
- W0184 マインドフルネスに基づく療法:包括的メタ分析 Khoury(2013) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 2,012
- W0239 コンパッションの探究:セルフ・コンパッションと精神病理の関連についてのメタ分析 Macbeth(2012) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 1,833
- W0244 コンパッション・フォーカスト・セラピーの起源と本質 Gilbert(2014) British Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 1,465
- W0647 神経可塑性への社会的影響:ストレスとウェルビーイングを促進する介入 Davidson(2012) Nature Neuroscience 被引用 832
- W0707 大学生、地域の成人、瞑想実践者におけるセルフ・コンパッションと他者への関心の関係 Neff(2013) Self and Identity 被引用 643
- W0764 自己と他者に対するコンパッションの関与と行動尺度の開発 Gilbert(2017) Journal of Compassionate Health Care 被引用 471
- W0766 教育における気づきとレジリエンスの育成(CARE)による教室の学習環境の改善:無作為化比較試験の結果 Jennings(2013) School psychology quarterly 被引用 586
- W1037 ポジティブ感情治療(PAT)によるうつ・不安の治療:アンヘドニアの中核的特徴を対象とした無作為化臨床試験 Craske(2019) Journal of Consulting and Clinical Psychology 被引用 378
- W1077 マインドフルネスと行動変容 Schuman-Olivier(2020) Harvard Review of Psychiatry 被引用 316
- W1116 親切に基づく瞑想が健康とウェルビーイングに与える効果:系統的レビューとメタ分析 Galante(2014) Journal of Consulting and Clinical Psychology 被引用 370
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- https://doi.org/10.1016/j.cpr.2011.07.003
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文献表記(APA第7版)
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- FWCI
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- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Mindfulness and Compassion Interventions
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
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- 幸せに効くことセルフコンパッション介入(MSC等)自分に優しくする訓練は、抑うつ・不安・ストレスを小〜中程度減らします
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