米国、タイ、台湾におけるセルフ・コンパッションと自己解釈
Self-Compassion and Self-Construal in the United States, Thailand, and Taiwan
K. Neff, K. Pisitsungkagarn, Ya-Ping Hsieh(2008)Journal of Cross-Cultural Psychology, 39(3), 267–285
セルフ・コンパッションの水準は東西の違いではなく各文化の特徴に左右されるが、どの文化でも幸福と関連することを示した。
要旨根拠:抄録
セルフ・コンパッション(=自分に厳しく批判するのではなく優しく接し、苦しみを人類共通の経験と捉え、つらい感情をマインドフルに受け止める態度)は仏教心理学に由来する概念である。アジア起源の概念であることから、本研究は米国、タイ、台湾の3か国でセルフ・コンパッションの水準を比較した。その結果、セルフ・コンパッションはタイで最も高く、台湾で最も低く、米国はその中間であった。相互協調性(=他者とのつながりの中で自己を捉える傾向)はタイでのみセルフ・コンパッションと関連し、相互独立性は台湾と米国で関連していた。セルフ・コンパッションの水準は単純な東西差ではなく、各社会の具体的な文化的特徴と結びついていると考えられる。一方で、3つの文化すべてにおいてセルフ・コンパッションはウェルビーイングと有意に関連していた。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 15本
- W0005 人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale) Diener(1985) Journal of Personality Assessment 主要400 被引用 31,990
- W0041 セルフ・コンパッション:自分自身への健全な態度の代替的概念化 Neff(2003) Self and Identity 主要400 被引用 5,426
- W0048 幻想とウェルビーイング——メンタルヘルスに関する社会心理学的視点 Taylor(1988) Psychological bulletin 主要400 被引用 8,186
- W0051 臨床的介入としてのマインドフルネス訓練:概念的・実証的レビュー Baer(2003) Clinical Psychology Science and Practice 主要400 被引用 5,061
- W0078 マインドフルネスストレス低減法と健康上の恩恵:メタ分析 Grossman(2004) Journal of Psychosomatic Research 主要400 被引用 4,275
- W0135 マインドフルネス瞑想の実践に基づく慢性疼痛患者のための行動医学外来プログラム:理論的考察と予備的結果 Kabat-Zinn(1982) General Hospital Psychiatry 主要400 被引用 4,237
- W0266 肯定的な自己評価への欲求は普遍的か Heine(1999) Psychology Review 主要400 被引用 2,257
- W0328 セルフ・コンパッションを測定する尺度の開発と妥当性検証 Neff(2003) Self and Identity 主要400 被引用 6,454
- W0401 文化的文脈における自律性と関係性 Kâğıtçıbaşı(2005) Journal of Cross-Cultural Psychology 主要400 被引用 1,446
- W0235 マインドフルネス:操作的定義の提案 Bishop(2006) Clinical Psychology Science and Practice 被引用 1,998
- W0254 セルフ・コンパッションと不快な自己関連事象への反応:自分に優しくすることの意味 Leary(2007) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 1,775
- W0316 セルフ・コンパッションと適応的な心理的機能 Neff(2007) Journal of Research in Personality 被引用 1,671
ほか 3 件
後続研究(この論文を引用している) 13本
- W0239 コンパッションの探究:セルフ・コンパッションと精神病理の関連についてのメタ分析 Macbeth(2012) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 1,833
- W0333 セルフ・コンパッション:理論、方法、研究、介入 Neff(2022) Annual Review of Psychology 主要400 被引用 840
- W0385 青年期および若年成人期におけるセルフ・コンパッションと心理的レジリエンス Neff(2010) Self and Identity 主要400 被引用 1,286
- W0430 セルフ・コンパッション 対 全般的自尊感情:自分との二つの異なる関わり方 Neff(2009) Journal of Personality 被引用 1,259
- W0458 セルフ・コンパッション、自尊感情、ウェルビーイング Neff(2011) Social and Personality Psychology Compass 被引用 1,101
- W0614 セルフ・コンパッション:概念化、相関要因、介入 Barnard(2011) Review of General Psychology 被引用 861
- W0632 臨床実践におけるセルフ・コンパッション Germer(2013) Journal of Clinical Psychology 被引用 766
- W0707 大学生、地域の成人、瞑想実践者におけるセルフ・コンパッションと他者への関心の関係 Neff(2013) Self and Identity 被引用 643
- W0780 不安と抑うつの混合状態において、セルフ・コンパッションはマインドフルネスよりも症状の重さと生活の質をよく予測する Dam(2011) Journal of Anxiety Disorders 被引用 605
- W0872 苦しみに優しさで向き合う:女子大学生を対象とした短期セルフ・コンパッション介入の効果 Smeets(2014) Journal of Clinical Psychology 被引用 498
- W0904 セルフ・コンパッションにおける性差のメタ分析 Yarnell(2015) Self and Identity 被引用 464
- W1010 セルフコンパッション、対人葛藤の解決、幸福 Yarnell(2013) Self and Identity 被引用 427
ほか 1 件
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- 同年同分野で
- 上位 2.2%
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- Cultural Differences and Values
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